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「プリパラ&プリティーリズム クリスマス☆パーティー」が12月13日、幕張メッセで行われ、声優キャスト中心の夜の部には『プリパラ』から茜屋日海夏、芹澤 優、久保田未夢、山北早紀、澁谷梓希、若井友希、『プリティーリズム・オーロラドリーム』から阿澄佳奈、原紗友里、榎あづさ、米澤 円、明坂聡美、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』から大久保瑠美、伊藤かな恵、佐倉綾音、『プリティーリズム・レインボーライブ』から加藤英美里、小松未可子、内田真礼、宍戸留美、そしてプリパラ&プリティーリズムのテーマソングを歌うアーティストからi☆Ris、Prism☆Boxらが登場した。

なお、イベントラストには2015年4月、新しい舞台に新キャラクターを加えた『プリパラ』アニメ新シリーズのスタートが発表された。世界観や主人公などはそのままに、新たな要素が加わり、『プリパラ』の世界がさらに広がる内容になるとのことだ。

シリーズを通して少女たちを見守ってきた赤井めが姉ぇ(CV:伊藤かな恵)の前説映像が流れた後、オープニングを飾ったのた、Prizmmy☆と妹分のプリズム☆メイツの合同ユニット・Prism☆Box。『プリパラ』第2期ED「キラキランウェイ☆」でキレのあるアクトを見せた。Prizmmy☆に憧れていたであろうプリズム☆メイツの少女たちがPrizmmy☆と一緒になって輝く花道(ランウェイ)で歌い踊っている姿は、『プリパラ』の「女の子は誰でもアイドルになれる」というコンセプトを体現しているようだった。

そしてステージの始まりを告げたBGMは、この曲から全てが始まった『プリティーリズム・オーロラドリーム』主題歌「You May Dream」。この曲に合わせて『プリティーリズム』『プリパラ』歴代作品からキャスト18人が順番に登場して本編はスタートした。各作品のヒロインたちがズラリと並ぶ姿はまさに壮観で、軽めの挨拶だけでもかなりのボリュームだ。

最初のクイズコーナーでは、各作品ごとに分かれて作品にまつわる問題に挑戦。「体がピンク色のマスコットはシリーズ全体で何匹いる?」(A.4匹)、「ちゃむ、クマ、セシ、チア、メガネ、エスニで、今まで登場していない語尾は?」(A.メガネ)といった問題が出題された。正解チームから抜けていって残ったチームが罰ゲームになる趣向だが、先輩作品チームが後輩たちに圧力をかけて笑わせたり、クイズ中に複数作品に出演しているキャストを別チームが引き抜いたりと盛り上がりを見せた。最後まで問題に正解できず、罰ゲームをすることになったのは第一作『オーロラドリーム』チーム。罰ゲームは作中に登場するプリズムジャンプ「無限ハグ」を実演するというものだったが、センターステージに集まった『オーロラドリーム』チームは「ショウさんのジャンプはもっとこうだった」「身体がそる感じだったよね」と意外とノリノリで楽しんでいた。

生アフレココーナーでは、各作品のキャラクターたちが過ごすクリスマス風景を生ボイスドラマ化。それぞれに作品らしさを見せていたが、兼役が多い『プリティーリズム』シリーズだけに非常に忙しいキャストも。『ディアマイフューチャー』パートでのへインとかなめのように、二役の会話を一人でこなした伊藤かな恵たちには拍手が起こっていた。『プリパラ』ドラマパートはコミカルな内容で、そふぃ役の久保田未夢とレオナ役の若井友希が、キャラクターの演技のまま若手芸人のネタを次々と繰り出すくだりでは、あまりのかわいさとシュールさに会場も大盛り上がりだった。

○シリーズ全作品が集結した圧倒的なライブステージ

ライブパートはせれのんコンビ(米澤 円、明坂聡美)の「Never Let me Down〜 がんばりやぁ!〜」でスタート。関西ノリで煽りながら会場を盛り上げて行くスタイルはせれのんならでは。続いて『オーロラドリーム』伝説のユニットMARs (阿澄佳奈、原紗友里、榎あづさ)が登場すると、会場の盛り上がりは最高潮だ。楽曲はなんとライブでは初披露となる「Que Sera」! 放送終了から時間を経た今、新たな楽曲にチャレンジするのは『プリティーリズム』ならではかもしれない。3人がそれぞれに経験を重ねて、『オーロラドリーム』当時とはまた違う輝きを放っていたのが印象的。『レインボーライブ』のハッピーレイン♪(加藤英美里、小松未可子、芹澤優)もレア曲「I Wannabee myself〜自分らしくいたい!〜」を披露して会場にハッピーの雨を降らせていた。

そして強い印象を残したのが、『レインボーライブ』作中のライバル同士によるふたつのデュオユニットだ。福原あん(芹澤優)と森園わかな(内田真礼)の恋のライバル同士が歌う「cherry-picking days」はこのライブで初めて実現した組み合わせ。楽曲とステージ全体から楽しさがあふれだすようで、芹澤と内田がこのステージを心から楽しんでいることが伝わってくる。

「SEVENDAYS LOVE, SEVENDAYS FRIEND」を歌ったりんね(佐倉綾音)と天羽ジュネ(宍戸留美)は、作中での最強アイドルコンビ。壮大な導入から、佐倉と宍戸の歌声が絡み合うようにテンションを上げて行く様子はまるでアニメで見たままだ。物語の中ではお互いの存在を賭けたぶつけ合いを見せた2人が、一緒にひとつのステージを作ればこうなるのかと感じさせられた。大きなどよめきと拍手に包まれた余韻が印象的なステージだった。

宍戸はそのまま立て続けにジュネのソロ曲「nth color」を披露。何よりも印象的だったのは、会場が作中と同じ黄金の海のサイリウムに包まれたこと。スクリーンと会場が同じ光に包まれる中、宍戸はジュネがその身に降りてきたようなステージを披露。最後はささやくような、祈りのような締めで、圧倒的な説得力を見せていた。

ここでスクリーンに登場したのは、スペシャルゲストのOver The Rainbow。『レインボーライブ』に登場する男性アイドルユニットだ。別会場からの生中継という設定で、コウジ、ヒロ、カヅキの3人が「athletic core」を披露。アニメ最終話で視聴者の度肝を抜いた衝撃の演出に客席は好意的な笑いと大歓声に包まれた。さらにコウジとヒロが2人にとって大切な楽曲「pride」を初披露。クリスマスをテーマにしたこの日だけのメイキングドラマを見せると会場の盛り上がりは最高潮になった。まるでリアルライブにも劣らない盛り上がりで、会場に集まったファンが本当に『プリティーリズム』シリーズと『プリパラ』が好きなことが伝わってくるようだった。

ラストに登場したのは、放送中の『プリパラ』チーム。まずは茜屋と芹澤がアイドル衣装姿で登場。ライブ前に不安がるらぁら(茜屋)を「らぁら、プリパラは好きぷり?」と語りかける芹澤の姿はみれぃそのものだ。2人がプリパラのキャラクターとして初めて歌った「ま〜ぶる Meku up a-ha-ha!」を披露すると、続いては久保田の「太陽のflare sherbet」へ。レッドフラッシュモードオンのそふぃを演じながら歌う久保田の自信にあふれたステージングが印象的だ。

そして茜屋、芹澤、久保田の3人がステージに並ぶと、アニメでらぁらたちが「SoLaMi♡SMILE」を結成した際の友情の誓いをステージ再現。そのままそらみのユニット曲「Pretty Prism Paradise!!!」を披露した。作中で3GCGのキャラクターたちが歌い踊る姿を、演者がそのままステージで再現する。それを当たり前のように見せるのがi☆Risメンバーの凄みだろう。アニメの中でサイリウム(衣装)チェンジをする見せ場では、センターステージが迫り上がって映像にイメージを近づけていた。

ここでステージのメインは一旦DressingPaféの山北、澁谷、若井へ。ユニット曲「No D&D code」は、山北にとっては大好きなロックの曲調で、センターポジションを務める特別な思い入れがある楽曲。堂々としたパフォーマンスの左右では、澁谷と若井が激しいヘッドバンキングを見せてかわいさと激しさを両立。まさにDressingPaféにしか見せられない世界とバランスだ。続く「CHANGE! MY WORLD」は疾走感あふれる中にもおもちゃ箱のような楽しさがある楽曲で、シオン、ドロシー、レオナの個性が際立ったキャラクターボイスが重なりあう歌声がなんとも心地よかった。

ユニットコーナーの締めはやはりSoLaMi♡SMILE。茜屋の「皆さん今日は本当にありがとう! この気持ち、届きますように!」の言葉から最新曲の「HappyぱLucky」を披露。ライブの背後のスクリーンにキャラクターたちのCGモデルが映し出される演出は近年定番だが、CGモデル以上の躍動感で、キャラクターと演者が「真っ向勝負」できるのは彼女たちだけのオリジナルかもしれない。

トリオステージが終われば、最後はもちろんi☆Ris6人が揃ってのステージだ。今までステージで躍動していた2組のユニットが一緒にステージに勢揃いしていると思うと、見慣れた6人の姿がとても豪華で無敵な存在に見えるから不思議だ。「ミラクル☆パラダイス」を5000人の大歓声の中で歌うi☆Risの姿は輝くようで、作品を愛する大観衆と身にまとうキャラクターを得ることでここまで化けるのかと圧倒される想いだった。客席の誰もが待っていた感じが伝わってきた「Make it!」はそれ以上の盛り上がりで、やはりこのサビのキャッチーさはi☆Risの宝だろう。曲はもちろんフルサイズで、落ちサビの茜屋のソロから、全員がエネルギーを爆発させて雪崩れ込む「Make it!」の叫びは会場全てを巻き込む圧倒的な多幸感だった。

i☆Risのパフォーマンスを舞台裏で見守っていたであろう阿澄が、最後の挨拶で「i☆Risちゃんたちすごくかわいくて頑張っていて、すごく感動してしまってるんですけど、これ話すこと間違えてますね!」と興奮気味に語っていたのが印象に残った。挨拶を終えたMARsの3人が、昔と同じように「MARsでございまーず! ありがとうございました」で締めていたのは胸に迫るものがあった。まさにシリーズの集大成とも言えるイベントだったが、阿澄が「勢揃いで皆さんと楽しい時間を過ごせたのはすごく嬉しいことでした。またみんなで一同に介せる機会があったら嬉しいです」と語ると、大久保瑠美は「私、今日歌ってないことが心残りなんです。これは、次への布石ですよね? 皆さんが応援してくれたら、私もその(真ん中の)ステージに立つことでしょう!」、小松未可子が「まだ歌っていない曲がいたので、おとはがいたら『ALIVE』も歌いたいです!」と、口々に"次"を感じさせるコメントをしていたのが印象的だった。

コメントの最後を担当したのは、やはり伊藤。「私5年間『プリティーリズム』に関わってきて、皆さんの前にイベントで立つのは初めてで、皆さんの笑顔を見られて良かったです! これからも私と一緒に『プリパラ』『プリティーリズム』の応援、よろしくお願いします!」と締めくくった。最後は伊藤が音頭を取って、一足早い「メリークリスマス!」の大合唱でイベントは幕となった。

○プリパラ情報

【1】TVアニメ『プリパラ』、2015年4月より新シリーズ放送決定現在毎週土曜日午前10:00よりテレビ東京系6局ネット+BSジャパンにて放送中のTVアニメ『プリパラ』だが、2015年4月に新シリーズの放送開始が決定。『プリパラ』の世界観や主人公などのキャラクターはそのままに、新しいステージ、新しいブランド、新しいアイドル、新しいチーム、新しいルール、そして新しいトモダチ……。アイドルテーマパーク『プリパラ』の世界がさらに広がる! 詳細は続報を待ちたい。

【2】「プリパラ&プリティーリズム クリスマスパーティー」でも披露されたキャラクターソングCDが発売

★プリパラ アイドルソング♪コレクション byらぁら&みれぃ&そふぃ発売中価格 : 2,160円 (税込)アーティスト : 真中らぁら&南 みれぃ&北条そふぃ (cv.茜屋日海夏&芹澤 優&久保田未夢)

★プリパラ アイドルソング♪コレクション byシオン&ドロシー&レオナ2015.02.11 発売価格 : 1,944円 (税込)EYCA-10174 <ミニアルバム>アーティスト : 東堂シオン&ドロシー・ウェスト&レオナ・ウェスト (cv. 山北早紀&澁谷梓希&若井友希)

★プリティーリズム スペシャルコンプリートCD BOX2015.01.14 発売価格 : 10,584円 (税込)EYCA-10142〜51 <豪華10枚組>

【3】Blu-rayやDVDなど映像商品も充実

★プリティーリズム・オーロラドリーム Blu-ray BOX-1&2BOX-1 : 発売中BOX-2 : 2015.03.13 発売各32,400円 (税込)

★プリパラ DVDシリーズ1〜3巻 : 発売中4巻 : 2015.1.9 発売・Stage.1のみ2話収録、以降各巻3話収録・Stage.1のみスペシャルプライス1,600円(税別)、以降3,200円(税別)・毎月第1金曜日発売 (Stage.8のみ第2金曜日発売)

【4】「劇場版プリパラ み〜んなあつまれ! プリズム☆ツアーズ」が2015年3月7日(土)より新宿バルト9ほかで全国ロードショー現在、前売り券発売中。詳細は公式サイトにて。

(中里キリ)