“三次喫煙”の認知度わずか4割  専門家が注意喚起/台湾

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(台北 6日 中央社)「受動喫煙」(二次喫煙)の人体に及ぼす影響が台湾社会で広く認知されている一方で、「三次喫煙」(残留受動喫煙)については5割以上の人が聞いたことがないとする調査結果が発表され、専門家が注意を喚起している。

董氏基金会と私立淡江大学が642人に対して行ったアンケート調査によると、99%の人が受動喫煙がもたらす危害を知っていると答えたが、58%は三次喫煙という言葉を聞いたことがないと回答したという。

喫煙者が吐き出したタバコから立ち上がる煙が他人に吸入されることを受動喫煙とするのに対し、三次喫煙はタバコを消した後に残った有害物質が人体に吸入されることを指す。この有害物質は主にソファー、壁、じゅうたん、衣服、玩具、喫煙者の頭髪や皮膚などに残り、3ヵ月程度残留したり、再び空気中を漂うことがあるといわれている。

基金会は三次喫煙の残留有害物質は約11種類の発ガン性物質を含んでいるとする研究報告を紹介し、子供が床で遊んだり、汚染された玩具に触れたりすると、被害を受ける恐れがあると警鐘を鳴らす。

基金会は、喫煙の被害を避ける最善の方法はタバコをやめることとし、汚染された家具やじゅうたんの取り換えや定期的な洗浄などを勧めている。

(龍瑞雲/編集:張芳明)