インテルは冬の補強に向けてユーティリティー性を考えている。その一人が、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督のおかげでサイドの攻撃も中盤のカバーも担うようになったジェノアMFユライ・クツカだ。インテルは以前、同選手を6カ月共同保有していたが、その後700万ユーロ(約9億8000万円)でジェノアに買い戻されている。

だが今、ワルテル・マッツァーリ監督は近づいている3位の座を逃すこと、そのために補強を目指さないことは惜しいと考えている。そして彼は、ユーティリティー性も考えているのだ。ほかにもストライカーの補強を考えている。ただこれは、ディエゴ・ミリートやマウロ・イカルディの今後にもよるだろう。イシャク・ベルフォディルのレンタルの可能性も排除できない。

1月の補強でインテルが優先するのは、左サイドの強化だ。国内外で多くの選手をチェックしている。27日には、ピエロ・アウジリオSDがイングランドにいたようだ。マンチェスター・シティDFアレクサンダル・コラロフがターゲットとなっている可能性は否定できない。彼にはユヴェントスも関心を寄せている。コラロフはイングランドを離れるかもしれない。

中盤の強化も考えているのはなぜだろう? それは、ズドラフコ・クズマノビッチやマクドナルド・マリガ、そしておそらくパトリック・オルセンが去るかもしれないからだ。インテルはサイドとインサイドをカバーできる選手を探している。一人はコラロフ、もう一人はローマMFマルキーニョだ。

アルバロ・ペレイラが退団すると思われる純粋なサイドの選手としては、アトレティコ・マドリーのエミリアーノ・インスーアはもうターゲットとなっておらず、一方でゼニト・サンクトペテルブルクのクリスティアン・アンサルディ、バレンシアのフアン・ベルナトなどがいる。ウディネーゼのガブリエウ・シウバの名前も話題になっているところだ。

攻撃陣はどうだろう? ルベン・ボッタはリヴォルノで答えを出せば、インテルに戻ってくるかもしれず、ベルフォディルがレンタルで放出される可能性が高まっている。マッツァーリ監督が必要としているのは、背番号9だ。ベルフォディルは違う。

サウサンプトンFWパブロ・オスバルドという可能性はないだろう。ミリートとイカルディが保証となってくれれば、それで良い。そうでなければ、国外に目を向けることとなる。