510g台の超軽い10.1インチタブレット!家族みんなで“たっぷり”楽しめるau 4G LTEに対応した「ARROWS Tab FJT21」を写真と動画でチェック【レポート】

家族みんなで楽しめる、au初のARROWS Tab!

既報の通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話は2日、2013年冬に発売予定の新商品および新サービスの発表会「au 発表会 2013 Winter」を開催し、高速通信規格「LTE(FDD-LTE)」による下り最大150Mbpsのデータ通信サービス「4G LTE」に対応したAndroid 4.2(開発コード名:Jelly Bean)を搭載したタブレット端末「ARROWS Tab FJT21」(富士通モバイルコミュニケーションズ製)を発表しました。発売は2013年11月下旬以降を予定しています。

従来のAndroid搭載のARROWS Tabシリーズは、NTTドコモから「Xi」(クロッシィ)対応版が、富士通からWi-Fi(無線LAN)対応版がそれぞれ販売されていますが、今回、初めてauブランドでARROWS Tabが販売されることになりました。容量の大きなバッテリーを搭載しつつも比較的軽量に仕上がったボディにフルHD+(1920×1200ドット)よりもさらに解像度の高いWQXGA(2560×1600ドット)液晶を搭載。スタイル切り替え機能を使うことで最大6人まで自分専用のホーム画面を持つことができるなど、家族みんなで使うことも訴求ポイントです。

この記事では、発表会で展示されていた開発途中のARROWS Tab FJT21の実機を、写真と動画でチェックしていきます。




カラーはホワイトのみ

カラーは、ホワイト1色のみ用意しています。今までのAndroid版ARROWS Tabでは、前面がブラック、背面がホワイトという配色になっていましたが、FJT21では初めて、前面・背面ともにホワイトとなりました。形状に対する印象は「ARROWS Tab F-05E」や「ARROWS Tab FAR70B」(F-05EのWi-Fi版)とそんなに変わりないものの、全面的にホワイトになったことで、結構さわやかになったな、と感じるところです。超急速充電時に利用する卓上ホルダも、ホワイトになりました。



液晶の高解像度化で地図アプリが便利に

画面は10.1インチのWQXGA(2560×1600ドット)液晶「Super Clear Panel」を採用しています。F-05EやFAR10Bよりも更に高解像度化しています。写真や動画のギザギザ感を気にせず楽しめますが、発表会場にいらっしゃったメーカー説明員は、地図アプリでの活用をイチオシしていました。

画面の解像度が上がったことで、詳細表示ができる範囲がより広くなったのです。より広い範囲を、より細かく見たいときに役立ちます。耐傷ガラスとして有名な「Corning Gorilla Glass 3」も採用し、耐久性も向上しています。

画面解像度が上がったことで気になるのが本体重量とバッテリー持ちです。本体重量は519g(開発途中の暫定値)。F-05E・FAR70Bと比較して約70gの軽量化に成功しています。バッテリーに関しては、容量が9600mAh。

実はF-05E・FAR70Bよりも僅か480mAhながら減ってしまっています。しかしながら、液晶そのものの省電力技術の進歩、省電力性に優れるクアルコム製CPU「MSM8974」(Snapdragon 800)の採用と、ソフトウェア面の改善などから、実際の使用可能時間は寧ろ延びているとのことです。



左側面


テレビ用のホイップアンテナも用意

左側面には、テレビ用ホイップアンテナ、microSD/au Micro ICカードスロットとボリュームボタンが配置されています。ARROWS Tab FJT21と同時に発表された「ARROWS Z FJL22」(以下、FJL22)では、筐体素材上の制約からホイップアンテナを付けることができませんでしたが、ARROWS Tab FJT21ではこのアンテナを伸ばせば、本体だけでもフルセグ・ワンセグを楽しむことができます。



右側面


マイクロUSB端子に差し込む同軸変換ケーブルが同梱

右側面には、イヤホンマイク端子とマイクロUSB端子があります。マイクロUSB端子はキャップレスではありませんが、そのおかげでIP5X等級の防塵性能を有しています。ホコリの多めな場所で使ってもある程度安心です。もちろん、IPX5/8等級の防水性能も有しているので、水場での利用もある程度安心です。

さきほどしれーっと書きましたが、ARROWS Tab FJT21では地上波デジタル放送の「フルセグ」が視聴できます。これはFJL22と同様なのですが、想定する“使い方”の違いから機能面で若干の違いがあります。

ARROWS Tab FJT21では、家庭内での利用がメインという想定から、一般家庭で使われている75Ωの同軸アンテナ端子をつなぐために「USB同軸変換ケーブル」が同梱されます。これを使えば、ホイップアンテナよりも安定してテレビ波を受信できます。また、microSDカードを別途用意すれば、フルセグ録画もできます。

どうせだったらFJL22にも録画機能を……と個人的には思ったのですが、富士通としては、利用シーンを考えるとスマホでフルセグ録画はあまり現実的ではないと判断したようです。

スマートフォンでもタブレットでも録画に対応させているシャープとは対照的です。同じ機能でも、メーカーによって考え方や実装が全く違うというのは、携帯電話やスマホ・タブレットに限らず、色々なことで同様に言えると思うのですが、興味深いです。



本体上部


本体下部

話がそれそうなので、元に戻しましょう。ARROWS Tab FJT21の本体上部中央には電源・スリープボタンが付いています。本体下部は卓上ホルダのガイド用の穴が開いています。



ARROWSと言ったらやはりスマート指紋センサー

画面向かって右側には「スマート指紋センサー」が搭載されています。スリープボタンも兼ねていて、押し込んでそのままなぞれば指紋認証できます。FJT21ではAndroid 4.2でタブレット端末用に追加されたユーザー切り替え機能には残念ながら非対応ですが、代わりにホームアプリのアプリ・ウィジェットの配列や画面デザインを最大6パターンまで記憶させることができる「スタイル切替」機能が付いています。

これと指紋認証を連動させることで、最大6人まで同じ端末を“使い分ける”ことができます。キッズスタイル時のアプリブロックやアプリ起動・文字入力履歴の確認機能なども、従来のARROWS Tab同様に搭載しています。



Dolby Digital Plusも搭載

フロントにステレオスピーカーを搭載するARROWS Tab FJT21ですが、そこから出る音をより迫力あるものにする「Dolby Digital Plus」も搭載されています。ちょっと音量が小さめで聞き取りにくい音声ソースを、違和感や音割れなく大音量化したり、バーチャルサラウンド効果をかけたりすることができます。

他にも色々機能がてんこもりです。FJL22同様、標準ブラウザーでの「マルチコネクション」機能や設定画面の見た目変更など、見所もたくさんある“隠れた怪物”かもしれません。お値段が気になるところですが……。

最後に、実際に操作した様子を動画におさめましたので、参考にしてみてください。


◯主な仕様
基本スペック
商品名ARROWS Tab FJT21
OSAndroid 4.2
メーカー富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社
ディスプレイ約10.1インチ WQXGA
重量約519g (暫定値)
カメラメインカメラ: 約808万画素/CMOS
サブカメラ: 約125万画素/CMOS
電池容量9,600mAh
サイズ約261 (W) ×169 (H) ×8.9 (D) mm (暫定値)
メモリ約64GB (ROM) /約2GB (RAM)
連続使用時間検討中
カラーホワイト
外部メモリmicroSDXC (最大64GB)

対応サービス・機能
Eメール (@ezweb.ne.jp)
SMS
ワンセグ
フルセグ
NFC
Bluetooth (ver.4.0)
Wi-Fiテザリング
(最大接続数10台)
Wi-Fi (IEEE 802.11 a/b/g/n/ac)
4G LTE
受信時最大速度150Mbps
WIN HIGH SPEED
グローバルパスポート
(LTE/GSM/GPRS/UMTS)
緊急速報メール
防水 (IPX5/IPX8等級)
防塵 (IP5X等級)


記事執筆 : Sho INOUE(せう)
一部写真・動画提供 : 2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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