株プロ17 中村鋭介
ストックボイス記者 ●東証から市況情報を生中継する「東京マーケットワイド」でレポートを担当。
テーマ豊富
ニチメンと日商岩井が母体の総合商社。シェールガスや農業ビジネスなど、切り口が豊富。注目テーマのシェールガスでは、掘削泥水向け材料として需要が急増しているバライトを手がけている。また、安倍首相が近くロシアを公式訪問し、経済協力の拡大に意欲を示す見通しも、ロシア貿易に強い同社には好材料だ。



株プロ18 ダイボウチョウ
個人投資家 ●パソコンメーカーの営業職を経て、専業の個人投資家として独立。資産10億円に到達したことも。
含み資産株として有望
純資産387億円に対し賃貸不動産の含み益が374億円もある含み資産株だ。PBR1倍割れだが、含み益を加味するとPBRは0・4倍と超割安。売上高の7割以上がデータセンタービルやJRA(日本中央競馬会)の場外馬券売り場のビルで占め、空室リスクが低い。関西のデータセンタービル事業は、リスク分散として需要増。



株プロ19 JACK
個人投資家 ●IPOが大好きなイベント投資家。併せて不動産投資も地道に実践している。
数少ない高配当銘柄
今期は、営業増益で、配当と優待を合わせた利回りが株価400円で計算すると5・75%と妙味大。また最近400円を超えてきたことから動意を見せていることや下支えの要因として、安定した自社従業員の持ち株会の存在もある。また、東証IRフェア2013年の出展企業でもあることから、会社としての意気込みも強い。



株プロ20 犬丸正寛
日本インタビュ新聞社代表 ●証券専門紙の編集長を経て、1999年に日本インタビュ新聞社を設立。取材歴40年。
iPS関連
2007年の高値1298円からの下げに終止符を打ち、4ケタ奪回の見込める月足チャート。ディスポーザブル医療器具の大手で、特に腎臓関係に強く、今期予想の1株当たり利益57円、配当年20・5円と、4ケタの実力はある。京都大学と共同でiPS細胞大量培養装置を開発するなど、iPS関連の側面性も併せ持つ。

株プロ21 松本音彦
株式評論家 ●キャリア30余年のうち、近年は一貫して?ベア観〞。「ただ今、路線修正の機を探っている」という。
きらめく技術力
ディスポーザル医療器具の大手。事業地盤を生かし、医療・医薬分野を深耕中。なかでも、人工腎臓を育てた技術力が光る。この糖尿病関連としての魅力も、株価材料として注目されていい。市場環境面では、米国が金融量的緩和の出口(緩和度の修正)を模索し始めた点に留意したい。米国側の修正は日本の緩和継続に響く。



※株価などのデータは2013年4月8日現在。各株プロの診断は3月下旬時点のもの。チャートは週足、配当利回りは予想値。PER=株価収益率、PBR=株価純資産倍率。

この記事は「WEBネットマネー2013年6月号」に掲載されたものです。