そんな小矢部市発の「おやべホワイトラーメン」の条件は、豚骨スープに肉みそを乗せて、具材には小矢部の食材を使うこと。ホワイトの由来はもちろん白いスープの色から。肉みそを入れるのは、スープそのものの味と肉みそを混ぜた味の両方で二度楽しめるからだという。

小矢部の食材と言えば、まず「卵」。実は、小矢部市は富山県の卵生産シェア80%を占める卵の町。その新鮮でおいしい卵がゆで卵としてトッピングされている。また、チャーシューは小矢部産のブランド豚「メルヘンポーク」を使用。甘みがあって柔らかい豚肉は、ラーメンにもピッタリだ。

現在、市内30店舗で提供中。その中から、「道の駅メルヘンおやべ」のフードコートで「おやべホワイトラーメン(800円)」を食べてみた。

豚骨スープに太めのたまご麺、トッピングはゆで卵とチャーシュー、メンマ、ネギ。コクはあるけどあっさりしたスープの中で、濃厚な卵と香ばしいチャーシューの存在感が光る。全体的に優しい味わいで女性も食べやすい。今年春からは、粉チーズをたっぷり乗せた「おやべホワイトちーずラーメン(870円)」も登場している。

中華料理店「大湖(たいこ)」のホワイトラーメン(880円)は、まろやかな豚骨スープにピリ辛の肉みそを混ぜていただく。トッピングは、メルヘンポークを使ったトンカツ。ボリュームたっぷりで、ガッツリ食べたい人におすすめだ。

また、家庭でも気軽に楽しみたいという人のために、「おやべホワイトラーメン袋入り(2食入り650円)」も販売中。小矢部産の卵を練り込んだ麺、豚骨スープ、小矢部メルヘンポークを使った肉みそがセットになっている。スープはとってもまろやか。1食1袋ついている肉みそで好みの味に調整するといい。

富山で麺といえばラーメンで、富山ブラックを始めとしたラーメン文化が根づいている。舌の肥えたラーメン通も多いが、そんな県民に支持されているご当地ラーメンなら食べてみたいという人が多いのではないだろうか。富山を訪れたら、「ブラック」に加えて「ブラウン」「レッド」「ホワイト」の味も確かめてみていただきたい。