5月3日は「世界報道自由デー」

5月3日の「世界報道自由デー」に合わせ、国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)は、40の「報道の自由の敵」リストを発表した。ジャーナリストに対する暴力は、依然として続いている。

2013年1月1日以降、メディア関係者19人が殺害され、ジャーナリスト174人が現在、勾留されている。

Image:Mohamed Morsi/by Jonathan Rashad

報道の自由の敵リスト

新しく「報道の自由への敵」とみなされたのは、エジプトのモルシ大統領とムスリム同胞団、シリアのイスラム武装勢力・アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)。また、パキスタンの武装集団とモルディブの宗教過激派も新たにリストに加えられた。

中国の習近平国家主席は、胡錦濤前国家主席から、「報道の自由の敵」のタイトルも引き継いだ。北朝鮮の金正恩氏もリストに載っている。

その他の「報道の自由の敵」は、ここ数年間、変更されていない。例えば、ロシアのプーチン大統領やアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領、メキシコの麻薬カルテル、イタリアのマフィアグループ、タリバンの指導者・ムラー・オマルである。

報道の自由のために

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は2日、「世界のメディアの人々は、常に大きなリスクにさらされている」と報道の自由の重要性について再確認した。

国際社会は報道の自由の重大な侵害を矯正すべく努力を続けるべきで、それゆえに、国際連盟は、ジャーナリストがかけがえのない、しばしば危険を伴う活動を行えるよう、あらゆるアプローチを模索することに努めていくということだ。

▼外部リンク

国境なき記者団「報道の自由の敵」リスト(PDF)
http://www.reporter-ohne-grenzen.de/

国境なき記者団のプレスリリース
http://www.reporter-ohne-grenzen.de/presse/

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