これ以上明確なこともないだろう。17日のコッパ・イタリア準決勝セカンドレグで、インテルを敗退に追いやったローマFWマッティア・デストロは、「元インテル選手としてどのように今日の試合を過ごしたか? 最高だよ。彼らはこの決断(デストロ放出)をした。それで正しかったんだ」と語った。

2−1と勝利したファーストレグでもゴールを挙げていたデストロは、サン・シーロでのセカンドレグでもドッピエッタを記録。3−2と勝利したローマは、2戦合計5−3で決勝進出を決め、インテルは残された最後の大会からも姿を消した。

デストロは「僕は(ケガで)2か月離脱していた。試合に出て、ゴールを決めたいという意欲があったんだ。大事なファイナルだよ。僕らはすごく決勝に進みたいと思っていた。絶対に勝ちたい」とも述べている。

一方、アウレリオ・アンドレアッツォーリ監督は、次のように語った。

「ハーフタイムにチームには、これじゃダメだと言った。バランスが取れていないとき、アグレッシブでないとき、受け身になってしまうときは、相手の攻撃を受けるという結果になるのは当然だよ。我々はアプローチを間違えるときがある。どうしてそうなるか、分からないよ。トリノでの試合でも、ダービーでもそうだった」

「我々のフィジカルはトップコンディションにない。だが、今はこれでいいんだ。監督交代? このチームにはすでにプレーができていた。スペクタクルなプレーがね。だが、考慮しなければいけない状況というものもあったんだ。そして我々は、それを考慮した。以前は自信を失っていたが、我々は熱意やクラブカラーへの帰属意識を再び与えたんだ」

MFダニエレ・デ・ロッシはアンドレアッツォーリ監督について、「真の指揮官だ。セリエAにふさわしい人だよ」と話している。