今は家計に余裕があるので、自分への投資や趣味にお金をかけるのも悪くはないと思います。

ただ普通口座においてあるお金は無意識に使ってしまって「気づいたらなくなっていた」ということになりがちなので、まとまった金額になったら定期預金にするほうがよいでしょう。

また「余ったお金を貯める」スタイルではなかなか貯蓄は増えないので、理想の将来のためにもっと積極的に「先取り」貯蓄をすることをおすすめします。

たとえば、毎月給与天引きされている2万円の貯蓄額を4万円にアップすれば、1年間で60万円、手取り収入の約20%を貯めることが出来ます。

今ある貯蓄200万円と合せると4年後には440万円、5年後には500万円になります。

ご自身のできそうな金額でぜひやってみて下さい。

結婚後は、マイホームの購入などの新たな目標が出来ると思いますから、パートナーと話し合いながら二人のマネープランを作っていくようにしましょう。

家計のお悩みのもう一つ「保険」についてですが、君江さんの場合は未婚のため、万が一亡くなった時に経済的に困る人がいなければ、「死亡保障」ではなく「医療保障」を検討してみましょう。

医療保障は、病気やけがに備えるための「医療保険」とがんに備えるための「がん保険」に大別されますが、最近はがん保障を手厚くしたタイプの医療保険などもあります。

「病気やけがで入院しても、貯蓄を切り崩せば何とかなる」と考えるなら保険は不要でしょう。

ある調査(※3)によると、入院時の自己負担額は1日あたり平均1万6000円となっています。

重い病気などで入院が長期化し医療費が高額になった場合、「高額療養費制度」を利用すれば負担は減りますが、食事代や交通費、差額ベッド代などは全額自己負担となります。

(※3 生命保険文化センター「平成22年生活保障に関する調査」)「医療保険」は、病気やけがで入院した時に入院給付金や手術給付金が支払われ、差額ベッド代などの自己負担分をカバーすることができます。

また「がん保険」はがんと診断された場合に、診断一時金、入院給付金、手術給付金などが支払われます。

保障の範囲が狭い分、保険料は抑えられています。

24歳の女性の月額保険料の目安は、一生保険料が変わらない「医療保険終身タイプ」の場合、入院給付金日額1万円で4000円程度、入院給付金日額5000円なら2000円程度です。

また「がん保険終身タイプ」の場合は、入院給付金日額1万円、がん診断給付金100万円で2000円程度です。

保険料は一般的に年齢が若いほうが安く、必要な保障だけを選ぶことで節約することができます。

病気になってしまうと保険に加入できなかったり、加入できても割高になってしまったりする場合もありますので、若くて健康なうちに一度検討してみて下さい。

また、保険に入ると決めたら、保険料もマネープランにきちんと取り込むようにしましょう。