試合 :CL 決勝トーナメント 1回戦 1st.leg
開催日:2013年2月12日
結果 :ユベントス勝利
スコア:「0−3」
得点者:マトリ マルキジオ ヴチニッチ


○ セルティック

FW:フーパー
MF:フォレスト コモンズ
MF:マルグルー ワンヤマ ブラウン
DF:イザギレ ウィルソン アンブローズ ルスティグ
GK:フォースター

FW:フーパー
MF:フォレスト ワット
MF:マルグルー ワンヤマ カヤル
DF:イザギレ ウィルソン アンブローズ マシューズ
GK:フォースター

○ ユベントス

FW:マトリ ヴチニッチ
MF:ペルーゾ マルキジオ ピルロ ビダル リヒトシュタイナー
DF:カセレス ボヌッチ バルザリ
GK:ブッフォン

FW:アネルカ
MF:マルキジオ
MF:パドイン ポグバ ピルロ ビダル リヒトシュタイナー
DF:カセレス ボヌッチ バルザリ
GK:ブッフォン


セルティックは、いちおう上図では前3枚の形を「2−1」としましたが、コモンズをトップ下とした「1−2」、それから、コモンズを右サイドとした3トップ、という形にもなる流動的な前3枚の「4−3−2−1」で、そこはなかなか面白かったですね。そして、セルティックは徹底的なサイド攻撃。とにかくサイドから攻めてクロス、という形で何回かユベントスのゴールマウスを脅かし、それで1つでも得点を奪えていたら、という感じでしたが、やはり単調さというのは否めなかったかなと思います。

セルティックと言えば、日本では中村俊輔が活躍していた事で知られていると思いますが、その中村俊輔がセルティックで活躍できていた理由として、剛の中に柔が存在しているという異質性があって、やはりセルティックがその単調さから抜け出すためには、そういう中村俊輔のような存在が必要なのかなと思います。中村俊輔が入る事によって、そこに守備の弱さや前への推進力の弱さが生まれてしまう、という事はありましたが、そこを他の選手で補える形を完成させていたら面白かったですね。

前半3分、ペルーゾからのロングフィードで抜け出したマトリが先制点。そして、後半32と後半38分にもマルキジオとヴチニッチの得点で3点を奪ったユベントスがスコア「0−3」で勝利、という試合でしたが、その勝敗を分けたのは個の能力の差、という事が大きかったかなと思います。セルティックも、組織的な部分ではユベントスに負けていなかったと思うのですが、決定力、展開力、対人の巧さ、やはりそういう部分での個の力の差は感じられて、そこにユベントスの強さを感じました。

かなり激しさのあった試合で、しかしユベントスもセルティックの激しさに負ける事は無く、そこに守備の堅さと個の巧さがあったユベントスがスコア「0−3」で勝利したというのは、やはり実力通りと言えるのかなと思います。セルティックは右サイドの守備に弱さがあって、3枚の交代はいずれも右サイドの選手でしたが、それでも右サイドの守備の弱さというのは解消されず、交代で選手を入れ替えても守備力が立て直せなかった、というのは、監督としてはお手上げ状態だったかなと思います。

という事で、実力差を考えても、アウェイのユベントスがスコア「0−3」で勝利した、という事を考えても、このカードはユベントスが勝利しそうですね。3ボランチの「3−5−2」もしくは「5−3−2」、そして、後半の途中からはマルキジオをトップ下とした3ボランチの「3−5−1−1」もしくは「5−3−1−1」だったユベントス。中盤の枚数の多さよりも、堅守とカウンターの威力が試合を制した、という感じでしたが、インテルも同じシステムやる場合には、特に同じような守備の強さが欲しいところですね。