ペスカーラMFフアン・キンテロは現在、アルゼンチンでU-20南米選手権を戦っており、ベストプレーヤーの一人となっている。その地からは、彼は自身の将来について語った。

まずはコロンビアを同大会優勝へと導くことを考えている。不思議なことにアルゼンチンやブラジルが中小クラスのチームに見えている一方で、キンテロは何度も良いプレーをしているのだ。1ゴールも記録している。チリ戦でのPKだ。次に、彼はビッグクラブへの準備ができていると確信している。彼自身が決められるのであれば、すでにインテルを選んでいるようだ。

−コロンビアは3試合を終え、パラグアイとボリビアを下して2勝です。チリには負けました。
「僕らは素晴らしいチームだよ。少なくとも僕は好きだ。僕らは勝てるさ。勝ちにいくよ」

−南米では、パラグアイ戦であなたが見せたヒールキックはカンピオーネのそれだと言われています。
「初戦は少しうまくいかなかった。でも、今は好調だ。重要な存在でいたい」

−背番号は常に10ですね。
「10番が好きなんだ。子供のころからずっと10番だった。ペスカーラに来たときは、(メルヴァン・)チェリクのものだったから、93番を選んだ。生まれた年なんだ。これも好きだよ」

−数字の話を続けますが、ペスカーラのセバスティアーニ会長は12日、「キンテロは1000万ユーロ(約11億9000万円)」と言いました。高すぎますか?
「それは知らなかったな。自分に1000万ユーロの価値があるかどうかは分からない。僕は学び、仕事しなければいけないんだ。もっと改善しなければいけない」

−ですが、U-20南米選手権が終わったら、ペスカーラからマンチェスターへ向かう飛行機が予約されているという声もあります。ユナイテッドが関心を抱いているそうですが、準備は?
「ノーだ。僕はインテルが好きなんだよ」

−インテルだけ、ですか?
「もちろん、ほかの強いチームにもノーとは言えないだろう。でも、僕は大きなことを考えている。マンチェスター、ミラン、ユヴェントス…家族や代理人のカッレーリと一緒に決めるよ」

−ですがインテルは…
「一番好きなんだ。南米の選手がたくさんいるからね。それに、僕はイタリアでうまくやっている」

−ペスカーラでうまくいかないことはないんですか?
「ないよ。サポーターのことも好きさ。それに、11月14日にペスカーラの近くで長女のマリア・ジョゼが生まれたんだ。つくるつもりじゃなかったけど、うれしいよ。僕はまだ20歳にもなっていない(18日が誕生日)。でも、子供は若いときからいる方がいい。大きくなったときに一緒に遊べるからね。それからピッチでも、フィジカルの問題があったけど、今はすべてOKだ」

−ストロッパ前監督とベルゴーディ現監督、どちらが良いですか?
「いや、両方だよ。僕にとってストロッパ監督は重要な存在だった。すぐに使ってくれたんだ」

−攻撃陣の左サイド、トレクアルティスタ、ときにはもっと後ろの位置でプレーするあなたは、シュートが多い(ペナルティーエリア外からは28本、セリエAのトップクラス)ですね。ただ、ボール奪取は明らかに平均以下です。どこがあなたにとって完璧な役割なのでしょう?
「トレクアルティスタだよ。でも、その点でも成長しなければいけない」

−イタリアではどの選手から学べるでしょう?
「僕が好きなのは(セバスティアン・)ジョヴィンコ、(ステファン・)エル・シャーラウィ、(アンドレア・)ピルロだよ」

−ペスカーラはユヴェントス戦の最初にピルロをマンマークしましたね。
「そうだね。でも、難しかった。とにかく、僕の到達点はリバウドなんだ。最強だよ。僕はメデジンで育った。貧しいところだ。でも、僕はいつも彼のプレーを見ようとしたんだ。バルセロナでも、ミランでも、オリンピアコスでもね。でも、彼に近づくためには、まだたくさんのことを理解し、トレーニングしなければいけない」