欧州エストニア・マイスターリーグにて活躍する日本人選手、和久井秀俊が2年連続でファンが選ぶベストイレブンとベストMFを受賞した。

 和久井秀俊は、昨季からエストニア1部、JKノーメ・カリュに所属しているが、加入初年度となった昨季は惜しくも準優勝となったが、和久井はベストイレブンとベストMFを受賞していた。

 今季は、所属するJKノーメ・カリュの悲願となるクラブ初タイトルに向け、リーグ開始当初から首位を快走し、最終的には2位となったFCレバディア・タリンに勝ち点11差をつける独走で優勝を決めた。和久井は、今季のほとんどの試合を攻撃的MFの主力としてプレーを続け、クラブの初タイトル奪取に大きく貢献した。

 和久井は、この選出を自身のブログで報告しており「ベストMFでまさかの一位に2年連続で選出して頂きました。外国人である僕にとって、異国でベスト11やベストMFにファンの方に選出して頂くというのは、格別の想いがあります。本当にエストニアのファンの方には感謝しています。」とコメントしている。

 昨季に続くベストMF、ベストイレブンの受賞で、異国の地で大きく株を上げた和久井だが、高校を卒業後、日本のJリーグを経ずにブラジルに渡った異色の経歴を持つ選手である。一時期アルビレックス新潟に所属していた時期もあるが、再び海外に渡り、スロベニアやチェコ、オーストリア、ベラルーシなど欧州を渡り歩いた経験を持つ貴重な存在である。また、所属するリーグのあるエストニア代表は、今年行われたEURO2012の出場はならなかったものの、プレーオフまで進出し欧州でも評価を上げている国であることから、今後、国内外から和久井の獲得を巡って、争奪戦が繰り広げられる可能性がある。