観戦するだけのつもりだったが、きょうの4回の判定は球史に残る誤審。おまけに最後は斉藤祐樹が出てきて大量2ケタ失点。野球好きとしては、小言幸兵衛になってしまう。

無死1塁で9番加藤。巨人にしてみれば1点を返されたあとに、エラーでチャンスが生まれ、突き放したい場面だった。初球からバントをしにいったが、多田野の初球はシュート気味に球が上ずり、加藤目がけてきた。バットをよけて倒れこみざま、握ったおのがバットで顔面を打ったように見えた。スローVTRでも、ボールは加藤の体のどこにも当たっておらず、鶴岡のミットに収まっている。

原監督は倒れこんだ加藤を心配して本塁付近に足を運んだだけで、死球や危険球のアピールをしたようには見えなかったし、加藤も同様にアピールしなかった。すべて球審の独断のようだった。

栗山監督が激怒するのは当然だが、原監督や加藤がアピールや抗議していないのならば、彼らにブーイングするのは筋違いだろう。

しあしまあ、一番近い場所にいてあんなミスを犯すのも、どうかしている。あの判定でハムはがっくり来たことだろう。あの回を0点で抑えられれば、まだ序盤で3点差だったが、これ以降、緊張の糸が切れたようだった。きょうのこのジャッジは、シリーズの行方を決めかねないと言っても過言ではないのではないか。

同じパリーグだからという気持ちは、あまりない。巨人とハムの選手がいいプレーをするのをぶつぶつ言いながらTV観戦しているだけだが、内海と吉川の、エースとしての経験の差がこの5戦で巨人王手の展開にしているようだ。

しかし巨人の選手は普段見ていないが、矢野が32歳、鈴木尚が34歳と、いつのまにかいい歳になっていて、しかし松本やらの若手もいて、確かに層は薄くないが、小笠原や高橋は先が見えてきて、レギュラーシーズンで10ゲーム以上話すほど強いチームには思えない。

糸井が徹底的な内角攻めに遭っているのは、ホークスとのファイナルでの2ラン2発が効いているな、と感じるのは小生だけだろうか。

しかし3戦目の「1-0」を除けば7、8点やら10点入る日本シリーズというのも、情けない。近年ないのではないか。たしか昨年は1、2点差ゲームばかりだったように記憶している。あっぱれだったのは、第2戦か、阿部が沢村の頭を叩いた場面。大学の後輩とはいえ、公衆の面前でああいうことをやる阿部の度胸と真剣さに大いに感心した。小久保とダブって見えて、阿部が健在なうちは、このチームは大丈夫だろう。

残る楽しみは武田の新人王だけか?