あまり過保護になりすぎても体力低下を招きかねない。

実際、ポンポンが炎天下の昼間に10分程度の散歩に興じたことはこれまでに何度もあり、それらに関してはいつも問題なく、元気に歩き回っていた。

水分補給だけ気をつければいいだろう。

一方のチーは以前の脱水症状がトラウマになっているようで、炎天下にポンポンを歩かせることを極端に恐れるようになった。

先日、僕がポンポンを連れて家から駅までの10分程度の距離を歩こうとしたところ、チーは眉間に皺を寄せながら「暑いからダメ! 」と抗議。

結局、ポンポンは日傘を差したチーに抱っこされた状態で駅まで移動したのだ。

また、チーは猛暑の日に道路が熱くなることから、ポンポンの肉球の火傷を心配したこともあった。

こんなホットプレートみたいな場所を素足で歩かせたらかわいそう、そんな理屈で犬用の靴や靴下の購入を検討し、靴下に関しては本当に買ってきた。

ちなみに、実際にポンポンに靴下を履かせてみたところ、ポンポンは歩きにくさを感じたのか、その場から一歩も動かなくなった。

これは動物愛護なのか虐待なのか。

その他、猛暑の日中、ポンポンを家で留守番させるとき、クーラーをつけたままにしておくか、それとも消すかという選択も、僕とチーとでは意見が分かれるところだ。

もちろん前者がチーで、後者が僕である。

僕としては、たとえば車内のように狭い密室なら熱中症の危険があると思うが、我が家のリビングでそれは考えにくいため、犬のためにクーラーをつけておくという考えには抵抗がある。

逆に体調を崩す可能性だってある。

うーん、これらの考え方の違いは、どちらが時代に適合しているのだろう。

僕が古いのか、チーが極端なのか。

犬馬鹿の境界線に悩む今日このごろである。