シエナFWマッティア・デストロは、自らの未来が決まるのを待っているところだ。おそらく、48時間以内に彼の去就は決定するだろう。インテルとミランはほぼ撤退した形で、争奪戦で残っているのはローマとユヴェントスだ。

ユヴェントスのオファーは、年俸170万ユーロ(約1億7000万円)にボーナスの4年契約。一方のローマは、130万ユーロ(約1億3000万円)から約200万ユーロ(約2億円)まで徐々に上がる形の5年契約を提示している。

シエナとデストロを共同保有するジェノアは、すでにローマと合意に達している。500万ユーロ(約5億円)のレンタル料と、1年後に700万ユーロ(約7億円)で買い取る義務、さらに若手FWジャンマリオ・ピシテッラとMFヴァレリオ・ヴェッレの共同保有権に、FWマルコ・ボッリエッロのレンタル移籍とサラリー負担という条件だ。ローマは23日、選手とのサインを狙っている。

ユヴェントスはジェノアとまだ合意していない。あとは、選手の希望を知る必要がある。同選手はユヴェントスが真剣に獲得を狙っていると知り、ローマへの移籍を迷っているところだ。

一方で、ユヴェントスのジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)が第一目標として狙っているのは、フィオレンティーナFWステファン・ヨベティッチのままだ。ただし、フィオレンティーナが設定している3000万ユーロ(約30億円)は高すぎると見ている。ヨベティッチは今週、フィオレンティーナのアンドレア・デッラ・ヴァッレ名誉会長と会う予定だ。選手が移籍金の値下げを求める可能性も排除はできない。

また、ユーヴェはアーセナルFWロビン・ファン・ペルシ獲得へのコンタクトもキープし続けている。同選手はマンチェスター・シティへの移籍を断ったようで、アーセン・ヴェンゲル監督は残留を強調している。だが、アジアツアーに参加しないことは、彼が移籍する新たな兆しと言えるだろう。ただし、ユヴェントスが獲得できるとは限らない。