日本文化についての情報を発信する米国のブログ「japanitup」では、米国人女性が「お盆」について記している。

 日本のお盆と類似した行事は世界中にある。ハロウィーンの起源も、死者の霊が家族を訪ねるという言い伝えから行われている行事だという。メキシコにも「死者の日」と呼ばれる同様の祭りがあるようだ。

 日本に滞在したことのある筆者は、日本のお盆に興味を持ったようだ。お盆は日本の代表的な仏事だと語り、お盆の間に亡くなった先祖の霊を敬う儀式が行われると説明している。

 お盆の期間中、提灯(ちょうちん)やロウソクを灯し、町では盆踊りという特別なダンスが行われるお祭りもあると紹介。ほとんどの日本人はこの時期に家族の墓の世話をし、先祖を敬うと語り、米国にはない伝統的な文化だと伝えている。

 お盆の間は先祖が家族のもとに帰ってくると信じられており、この仏事は、故人が来世で自分の道を見つける手助けをするという大切な宗教的な意味があるようだと記している。

 お祭りの多くが時代とともに変化するなか、お盆は古くからの日本の風習に従っている面があると筆者は語る。日本には仏壇と呼ばれる仏教徒の家に置かれる壇があり、お盆にはそこに特別な食品をお供えするのが習わしだと興味深げに語っている。

 この時期は離散した家族が一同に会する機会でもある。都会に行った若者が田舎に戻り、祖先の墓の世話をするのは、素晴らしいことだと思うと締めくくっている。(編集担当:田島波留・山口幸治)