イタリア代表は18日のEURO2012グループC最終節で、準々決勝進出を目指してアイルランドと対戦する。チェーザレ・プランデッリ監督は、前日からすでに試合モードだ。

「監督キャリアにおいて最も重要な試合」と称する一戦を前に、プランデッリ監督は会見でメンバーについて明かさず、攻撃的に戦うとだけ繰り返した。また、スペインとクロアチアによる協定は恐れていないと強調し、戦術変更については「フォーメーションが決め手ではない」と述べている。

いつものプランデッリ監督の会見と比べると、笑顔が少なく、より緊張感があった。決定的な瞬間ということだ。監督は、すでに試合モードなのである。

●アイルランド
「彼らは自由に(失うものなく)プレーできる。ファイトし、空中戦が強く、危険なカウンターを繰り返すチームだ。代表としてのプライドを持っており、苦しみに耐えることもできて、サポーターに勝利をプレゼントしたいと望んでいる」

●ジョヴァンニ・トラパットーニ監督
「彼と抱擁できるのは、いつだって感動的だ。こういう重要な試合の前に、いつもこういう雰囲気だったら良いのにね。私にとって、トラップはずっと『ミステル(監督)』なんだよ。私は彼とともに育った。彼は人として常に全員をリスペクトし、出場機会が少ない選手たちのことも考えていた。常にその立場を騒がれたが、いつも競争的だった。素晴らしい人だ」

●戦術変更
「試合中も、試合ごとによっても、我々は変更できるようでなければならない。私のサッカー観では、3バックなら(ダニエレ・)デ・ロッシが守備ラインに入り、4バックならFW陣によりゴールチャンスを与えなければならない。メンバーを明かすことによって、相手にアドバンテージを与えたくないな。フォーメーションはそれほど重要ではない。大事なのは気持ちだ」

●最も大事な試合
「イエス。私のキャリアで最も重要な試合だ。チームはとても良い状態で迎えることができたよ。フィジカル面でもね。リズムを上げていこう」

●スペインへの注意
「すべては我々次第だ。我々が考えなければいけないのは、自分たちの結果だけだよ。スペインのように、プレーとスペクタクルがイメージの土台となっているチームが、予定調和の結果を残すかもしれないなどと考えるなんて、口にするのも恥ずかしいことだ。我々はアイルランドに勝たなければならない。そして、そのための力が我々にはある」

●マリオ・バロテッリ
「(ひざの負傷について)ピッチでチェックしてみよう。昨日よりずっと良くなっている。トレーニングできるなら、もちろん起用できる状態だろう」

●若手
「新たな世代を成長させなければいけない? イエスだ。我々はそのために働いている。若手世代のUEFAランキングで、イアリアは17位だ。やるべきことはたくさんある。若手に賭ける勇気を持つクラブが報われるようにしなければいけない」

●うまくいかなければ…
「我々は自分たちの責任を負う」

会見にはDFジョルジョ・キエッリーニが同席した。スペイン戦ではGKジャンルイジ・ブッフォンがビッグセーブを見せ、クロアチア戦ではMFアンドレア・ピルロがゴールと、前日会見に出席した選手が活躍しているが、キエッリーニはこう話している。

「僕も明日の試合でゴールを決められるように願っている。そうすれば、選手の間で会見に出るための『戦争』になるだろうね。僕らは良い2試合をしてきた。この試合に勝とう。そうすれば、また別の戦いが始まる」