「2年前のように疲れていないと言っておこうか」

MFヴェスレイ・スナイデルの今シーズンは、3冠やワールドカップで活躍したシーズンのように素晴らしいものではなかった。だがだからといって、EURO2012に臨む彼がモチベーションにあふれていないということではない。

「まさにね。今回は何も勝ち取っていないから、モチベーションは最高級だよ。僕もオランダ全体も、だ。僕らの調子は良い。自分たちが優勝候補の一角だということは分かっている。でも、プレッシャーはまったく感じていない。非常にハードなグループで、突破するのは難しいだろう」

「誰もがドイツを称えている。でも、ポルトガルも厳しい相手だ。そして特に、デンマークだよ。だからこそ、初戦のことだけを考えたい。勝てなければ、突破は難しくなるだろう。デンマークは改革中で、2年前よりも強いチームだと思う」

「僕らはEUROを制したい。そして、誰のことも恐れていない。そのためには、どのチームも倒さなければいけないんだ。拮抗した難しい大会であることは分かっている。でも、自分たちの調子が良いことも分かっているんだ」

「オランダでは僕らのプレーが良くないと批判されている? メディアは常にいろいろと言うものだ。実際は、僕らのサポーターのメンタリティーも少し変わったと思う。良いプレーは僕らも好きだけど、勝つためにはときにスタイルを脇に追いやる用意をすることも必要だ」