マリナーズのエース、フェリックス・ヘルナンデスには、日曜日も背中の問題が残っている。そして次の水曜日にアナハイムで予定されている次の先発について、チームはあと1日から2日間様子を見てから決めると同時に、少し懐疑的になっているかもしれない。

ヘルナンデスは、金曜日に行われたホワイトソックス戦の3回に背中を”ひねった”後も投げ続けて、5回85球を投げた。その時、その問題はたいしたことはないように見えたが、エリック・ウエッジ監督は、彼のファストボールの球速が上がり始めたにも関わらず2本のホームランを打たれた5回で降板させた。

土曜日、そして日曜日になっても、ヘルナンデスの背中には張りが残っており、彼は治療を続けている。
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 Pryor's big league debut 

「まだ張っているみたいだ」ウエッジは土曜日のホワイトソックスとのシリーズ最終戦の前に言った。「明日、彼がどう感じているかを見てみる。今彼は、動きを制限しているけど、明日は良くなることを望んでいる」

マリナーズは火曜日オフだが、それは水曜日に登板予定のヘルナンデスに状態には、あまり関係なさそうだ。3Aにいる新人のエラズモ・ラミレスが代わりの先発候補だが、彼は土曜日に6イニング103球を投げていて、もし彼が水曜日に投げるとすれば中3日になる。

ロング・リリーバーのヒサシ・イワクマは、もう一人の先発候補だ。彼は最近の2試合でリリーフ登板し、良い投球を見せて2セーブを挙げた。

プライアーがメジャーリーグデビュー

マリナーズのエリック・ウエッジ監督は、スティーブン・プライアーのメジャーリーグデビューについて”ソフトランディング”させたいと思っていた。23才の新人リリーバーのために、ストレスの少ない場面を探していた。

代わりに、マリナーズブルペンの残りが少なくなった時、プライアーは土曜日の試合でツーアウトで走者が二人いる状況で呼ばれた。それは7回、マリナーズがホワイトソックスを7-5でリードしている場面だった。そして彼の最初の打者は?

ほかならぬベテランスラッガーのポール・コネルコ、打率.376でここ1ヶ月は、特に調子を上げている。

初球?唸りをあげる100マイルのファストボールで、コネルコからストライクを奪った。その後の3球は、99,99,98マイル。6フィート4インチ、245ポンドのプライアーは、もう一度100マイルを投げてコネルコを三振に取った。

「初めて投げたのが、彼だったんだ。最高にいかすだろ」プライアーは言った。「彼はオールスター選手だけど、僕はそんな事は気にしないようにして、ただの一人の選手だと思うようにした。そしてストライクゾーンにファストボールを投げることに集中した」

プライアーは次のイニングの最初の打者、アレックス・リオスも三振に取った。そして次のA.J.ピアジンスキーは、一塁のジャスティン・スモークの攻守もあって、アウトにした。そして初めて打たれたヒットは、ダヤン・ビシエドによる特大ホームランだった。

23才のキューバ人であるビシエドは、2-2からのスライダーをとらえた。その後プライアーは、アレクシー・ラミレスに100マイルも含めた5球のファストボールを投げて、内野ゴロに打ち取りその回を終わらせた。

プライアーは、マイナー時代にビシエドに打たれたことはなかったと言ったが、その5フィート11インチ、240ポンドの彼が、今シーズン既に11本のホームランを打っていたを知っていた。

「彼から離れていくスライダーをたくさん投げた」プライアーは言った。「1球高めにいって、彼はそれを逃さなかった。僕には良い経験になった。僕はそれを反省材料にして、次の登板ではもっと良くなるようにしたい」

全体的に見て、プライアーのデビューは上々だった。彼の家族は、このシリーズのためにテネシーから飛んできていた。プライアーの妻もまた、シアトルから二人の子供を連れてきていた。ビシエドにホームランを打たれはしたが、それはとても印象的なデビューだった。

「彼はああいった試合の、ああいった状況で、素晴らしかった」ウエッジは言った。「彼は、ステップアップした。ああいった雰囲気の中で、最初の登板を上手く終えたことは、その若い選手について多くのことを物語っている」

追い込んでからに課題が残ったノエシ

右腕のヘクター・ノエシは、ホワイトソックスに延長12回で勝った土曜日の試合で僅か4 2/3イニングしか投げられなかった。そして彼は良いカウントにしてからの打者に対する問題に、引き続き苦しんだ。

エリック・ウエッジ監督は、二塁手のゴードン・ベッカムを0-2に追い詰めた後にレフトに打たれた、この日3本目のホームランの後にノエシを引き上げた。それはここ2試合でノエシが0-2から打たれた3本目のホームランだった。

ウエッジは、その若手がカウントに応じた投球を学ぶところを見たいと思っている。ノエシはシーズンオフにヤンキースから加わり、先発としては初めての今シーズン、2勝6敗で防御率5.51だ。

「それが課題だと思っている」ウエッジは日曜日に言った。「良くなってきていたと感じていた。最近の3試合から4試合の先発では、上手くできていたから。だけど昨日は、逆だったね。メジャーリーガーを打ち取るためには、とてもハードな鍛錬をして、そして初めて彼らを終わらせることができるんだ」

「私が見たものは、ツーストライクから積極的に攻めるのではなく、無難に投げようとした姿だ。もしそんな事をしようとすれば、自ら間違いを犯すことになる」ウエッジは言った。「だけどもしアグレッシブに行ければ、間違いを犯す危険は少なくなる。私たちが彼から見たかったのはそれだ。昨日の彼は、それ以外はとても良い仕事をしていたけど、その代償を払うことになった」

短信
・フランクリン・グッティエレスは土曜日に行われた3Aタコマの試合で、指名打者として初めてリハビリ出場して2打数0安打、2四球だった。グッティエレスは日曜日にセンターでプレーする予定で、胸筋の部分断裂に続いて痛めた踵の問題から、復帰するための練習を続けている。

・若手のマリナーズリリーバーのエラズモ・ラミレスは、先発投手としての練習をするためにタコマに送られた。彼はレイニアーズの同じ試合で6回を投げて被安打6、1失点で、3勝1敗、防御率3.34とした。スティーブ・デラバーはタコマで初めて登板し、9回をパーフェクトに抑え、セーブを挙げた。

・ジョン・ジェイソは土曜日の12回にチームトップとなる5回目の決勝点となる打点を挙げた。

イチロー・スズキは今シーズンのシアトルで3番打者をしていた間、223回打席に立ち、ホームランは1本だったが、リードオフに戻ってから2試合目の土曜日に、2本のホームランを打った。「皮肉なもんだよね」ウエッジは言った。「私が言えるのはそれだけだよ」

参考記事:Felix's next start in doubt with back issue By Greg Johns / MLB.com | 06/03/12 2:10 PM ET
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120603&content_id=32695208&notebook_id=32696646&vkey=notebook_sea&c_id=sea&partnerId=rss_mlb