片方は国内タイトルに別れを告げたが、1ゴールのアドバンテージを手にしている。もう1チームは国内タイトルをほぼ確実にしたばかりで、本拠地サンチャゴ・ベルナベウの後押しに期待もできる。チャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグは25日、レアル・マドリー対バイエルンの一戦を迎える。

UEFAの命により、レアルのジョゼ・モウリーニョ監督も前日会見に姿を見せた。同監督は次のように話している。

「CLがリーガより重要だと言うつもりはない。リーグ戦ではベストのチームが勝ち、CLでは常にそうではないという考えは変わらないよ。だが、これは準決勝で、我々は決勝に近づいている。クラブレベルで重要なことだ。選手たちはあるべきように、つまり冷静でいると思う。彼らは決勝を戦うにふさわしい。だから、我々はファイナル進出を望んでいる」

レアルは週末のクラシコでバルセロナに敵地で勝利を収めた。だが、モウリーニョ監督にとってクラシコはすでに過去のことだ。

「土曜の勝利に意味は何もない。我々はまだリーガを制していないんだ。これはマラソンであり、我々はマラソンとは違うペースで一度に1500メートルを走っている。一度ずつ、勝ち点3を獲得することを考えなければいけない。激しいレースであり、最終的にチャンピオンになったら、そのときに土曜の勝利が意味を持つんだ。そうじゃなければ、何の役にも立たない」

再びバイエルン戦に話を戻し、モウリーニョ監督は次のように続けた。

「どのようなチームがあり、どのような選手がいて、どういうプレースタイルかを理解し、チームの特長を生かすことが重要だ。インテルが勝ったのは、その力を使ってプレーし、小さな欠点を隠せたからだよ。レアルでも同じことを目指す」

「自分たちのアイディアで、全力で戦う。すべての試合でそうなんだ。少なくとも出だしにバイエルンがどう出るかは分かっている。彼らは、レアルに素晴らしい攻撃力があり、普段は必ずゴールを決めるということを知っている」

一方、審判についてはこのようにコメントしている。

「全体的に振り返ると、私は準決勝で運にあまり恵まれてこなかった。ゴールではないゴールで負けたり、不運でしかないPK戦での敗退や、昨季はみんなが知っている形で敗れている。3度も準決勝で負けたんだ。明日は勝ちたい。今回のファーストレグでも、主審は素晴らしかったが、あまり運に恵まれなかったけどね。我々は決勝にふさわしい。だから、突破を願っている。バイエルンは最高の指揮官に率いられた良いチームだ」

モウリーニョ監督は自身の今後について聞かれると、次のように答えている。

「今、それは重要じゃない。ただ、残ると思うよ。契約があり、ここにいない理由がない。だが、私やクラブ、選手たちにとって何がベストか、選手たちや幹部と話す時間は、最後の試合の前に十分ある。だが、何よりも重要なのは選手たちだ」