かつては南海ホークスでプレイングマネージャーに就き、その後も、プロアマ含めた4球団で監督を務め、その辣腕をふるった現野球解説者・野村克也氏と、なでしこジャパンをFIFAランキング世界第3位にまで引き上げた、日本サッカー界の“新名将”佐々木則夫監督が対談を行った。

TBS「S1」(25日深夜)番組内で放送された注目の対談。「お会いしたかったです」という佐々木監督に、野村氏は「試合するときには正攻法ですか?僕はね、最下位のチーム、弱いチームばっかりやってきましたからね。奇策を込めていくっていうか、そこで心理的に攻めていくっていう戦法が多かった」と、さっそく質問を投げかけていった。

すると、佐々木監督は「僕の場合は、チーム的には正攻法なんですけど、やっぱり世界で一番小さいチームですから。こないだのドイツW杯では16チーム中一番身体が小さい。準備ですね。準備して戦わせるということはします」と回答。なでしこジャパンのドイツW杯優勝で、団体として初めて国民栄誉賞が授与されたことに言及した野村氏は、「王監督とか衣笠君とか貰ってるんですよね。なんで俺のところにこないんだろうって。欲しいわけじゃないんですけど。生活は一変しましたか?」とボヤき節を交じえて尋ねる。

すると、佐々木監督は「終わってからですね。やはり皆さん認知して頂くことには、天と地ですよね」と答えつつも、「2008年北京(五輪)で40年ぶりにベスト4になったんですけど、上野さん率いるソフトボールが優勝したんですよね。なでしこジャパンのベスト4なんていうのは薄れてきてしまって」と苦笑い。

さらに「まだ若いですし」という野村氏に、佐々木監督が「53なんですけど」といえば、野村氏は「50、60はハナタレ小僧」とキッパリ。その後も、「女性を選手にした監督ってやったことないんで、どうですか?違いとか難しさ」と興味津々の野村氏に、佐々木監督は「思ったよりないんですよね。結構男子も何考えているのか分からないのがいますからね。逆に女子だとすぐ顔に出たり、一言いってくるのが男性よりも反応が早いので」と説明。女子選手を指導することに対し、特別意識しているという点では「鼻毛は女房に指摘されるんですけど“いくら素晴らしい話をしてても、鼻毛出てたらあなた終わりよ”とか。最近は目やにが出るので“あなた目やにを気をつけなさい”っていわれる」という夫人の助言を明かし、「女性は細かいところも気付く」と語った。

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