29日、愛知・豊田スタジアムで開催されたW杯アジア3次予選最終戦では、日本がホームでウズベキスタンを迎え撃つも、0−1で敗退。同夜、日本テレビ「NEWS ZERO」では、サッカー解説者・北澤豪氏がさっそく試合を振り返った。

「かなり危険な状態だと思ってます」と切り出した北澤氏は、「今の状態で最終予選になったら本当に危ないんじゃないか」とも――。

「今日の試合でいうとザッケローニ監督、選手、両方に危機感が生まれた」と指摘した北澤氏は、『封じられたパスサッカー』、『出場試合の少ない海外組』という二つの課題を挙げた。

前者でついては、「特にザッケローニ監督は縦パス。スピードアップすることが攻撃のスイッチを入れるところ。今日でいうと、それが封じられてしまう。その時に何もできない状況になってしまうことが生まれてしまう。チャンスの数が少なくなる」と説明し、後者については、「所属クラブで試合に出ていないと、日本代表の中でもチームにフィットしないのを実感したと思うんですよ。特に海外組の選手なんですけど、試合に出られていない選手がいたので、今日もそういった傾向が出ていた。重要になってくるのはゲーム勘。今日のように縦パスが入らなかった時に、次は何で打開すればよいのか。特に今日目立ったのは乾選手。彼は一部ではなくて二部ですけど試合に出ています。その中で何が必要か見極めて、ドリブルを使いはじめた。ゲームに出ないと臨機応変さが出ない」と解説した。

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