21日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、ナポリに1−3と敗れたチェルシー。アンドレ・ビラス=ボアス監督は試合当日、ナポリのホテル「ヴェスヴィオ」に、フォーメーションや選手の動きを記した紙を残し、『ガゼッタ』が独占でこれを伝えた。

だが、紙には“JT”、“Ash”、“Lamps”と記されていたものの、DFジョン・テリーはひざの手術で少なくとも6週間の戦線離脱となり、DFアシュリー・コールとMFフランク・ランパードも先発から外れた。また、FWディディエ・ドログバは紙の上ではスタメンではなかったものの、実際には先発している。

試合に敗れて迎えた翌日、英紙『タイムズ』と『テレグラフ・スポーツ』は、この件についてビラス=ボアス監督を批判した。『タイムズ』は「二重のブラフ」だとして、「キツネのような狡猾さ」だと表現。これまでビラス=ボアス監督のチェルシーに厳しい批評をしてきた『テレグラフ』は、試合後にホテルの従業員が公にした紙が本物であったことを認めた指揮官が「まったく困惑」していたと伝えている。