フィオレンティーナFWアルベルト・ジラルディーノのジェノア移籍が(ほぼ)決まったようだ。29日にも契約書にサインし、正式発表される可能性がある。

バカンスでドバイにいるジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長は、「選手との合意はある。あとはフィオレンティーナのサインだけだ。彼らは800万ユーロ(約8億円)を求め、我々はそれを受け入れた」と楽観的な姿勢を見せた。同会長は「明日(29日)、正式に決まるはずだ。たぶん、ジラルディーノは環境を変えたかったのだろう。おそらくはフィオレンティーナもね」と続けている。

ジラルディーノは年俸160万ユーロ(約1億6000万円)で4年半契約を結ぶと見られ、さらに延長オプションもつくようだ。ジェノアはユヴェントスFWアマウリに年俸180万ユーロ(約1億8000万円)の3年契約をオファーしていたが、ジラルディーノが上回った形だ。プレツィオージ会長は「我々はアマウリに関心があったが、選手が決断までに時間をかけた。それで我々はフィオレンティーナやジラルディーノと約束したんだ」と明かした。

ジェノアの補強はこれで終わりではないようで、プレツィオージ会長は「お金を出しているクラブは我々だけだ。何か手に入れられるか、見てみよう」とコメントしている。実際、ジェノアはディフェンスと中盤でさらに1人ずつ獲得しようとしているところだ。

チームが必要としているのは、右サイドでもセンターでもプレーできる、スピードのあるDFだ。ジェノアの守備陣はフィジカルが強いが、ダイナミックさに欠ける。ジャンドメニコ・メストが風邪をひきでもしたら、代役はマルコ・ロッシしかいない。だが、彼は中盤で欠かせない戦力だ。

その中盤では、ユライ・クツカが残留するかどうか別にして、新たなMFが加わるだろう。プレツィオージ会長が探しているのは、ダイナミックでボールを奪えるタイプ。獲得希望リストのトップにいるカリアリMFダヴィデ・ビオンディーニのような選手だ。