中国メディア・環球網は21日、日本は世界で最も肥満率が低い国であると紹介したうえで、日本の食文化に隠された「秘密」を探る記事を掲載した。

 記事は肥満率の低さに加え、男女の平均寿命が世界トップレベルであること、心疾患の罹患率が低いことも合わせて紹介。日本の食習慣と日本食メニューがいかに日本人の健康に貢献しているかを論じた。

 まず、日本食は量が少ないことを挙げた。日本人は小さな器を用いることを好むとともに、「腹八分目」という言葉があることを紹介した。

 続いて、日本食の栄養面からそのヘルシーさを分析。総摂取カロリーの1/3を占める、米や麺などの高品質な炭水化物は加工が少なく食物繊維が残っており、豊富な栄養を摂取できるうえ、腸の運動を促進することで満腹感を生みやすいとした。

 また、日本食独特の味噌汁は、ビタミンE、カルシウム、ミネラルが豊富に含まれているほか、発酵によって大豆のタンパク質が消化しやすいアミノ酸に変化することで、カロリー摂取を抑え、血圧を下げる「ダイエット食品である」と紹介。抗老化、抗ガン効果のほかにも「二日酔い対策に最良の秘密兵器でもある」と解説した。

 このほか、「料理」という言葉が持つ、「素材に上手に手を加える」という意味や、「五味五色五法」、素材の新鮮さ、質感を生かす芸術的技法について触れ「日本料理は非常に考えられたものだということがわかる」と論じた。(編集担当:柳川俊之)