主人公を守る百姓の利吉役・鈴木勝吾(左)と吾作役・相馬圭祐(右)/(C)2011「ギャルバサラ」製作委員会

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何の変哲もない高校生5人組が突然過去に飛ばされ、現代とのギャップに戸惑いながらも戦国の動乱の波を乗り越えていく青春SFファンタジー映画『ギャルバサラ−戦国時代は圏外です-』(公開中)。戦国の世で主人公の女子高生・あさみ(有村架純)らを守る百姓を演じているのが若手俳優の鈴木勝吾と相馬圭祐だ。実はこの2人、侍をモチーフにした戦隊ドラマ「侍戦隊シンケンジャー」(テレビ朝日系)で共演した盟友。不思議な縁で再共演を果たした2人が、「今戦っているもの」「守っているもの」など、男意気満載のトークを繰り広げた。

【写真】刀と長槍で戦う男たち…2人の勇敢な生き様に目を奪われる!

――まずは同作の見どころを教えてください。

鈴木:侍になりたいと夢みる百姓の若者・利吉を演じました。立身出世したいという自らの願望と、未来人たちとの絆、そしてあさみへのほのかな想い。この三つの中で揺れ動く利吉の心情を感じ取って頂けたら幸いです。

相馬:『ギャルバサラ』というタイトルのキャッチさとは裏腹に、仲間との絆や『生きる』ということの意味、『死ぬ』ということの意味を見つめ返すことができる作品です。

――戦国の世で侍に憧れる百姓を演じた二人。それぞれ自身の役の注目点は?

鈴木:物語の中では勇敢な描かれ方をしてたくましい戦国の百姓ですが、彼もまだまだ青年。今回、戦国にやって来た未来人たちと変わらない。現代、戦国とこの二つの時代の若者が紡ぎ出すストーリーをぜひ堪能していただけたらと思います。

相馬:私が演じる吾作の見どころはやはり殺陣。必死に動き回っていますのでぜひ観て頂きたいです。

――ドラマ「侍戦隊シンケンジャー」に出演された二人。侍、戦国時代など不思議な縁がありますが、シンケンジャーに出演されたからこそのエピソードはありますか?

鈴木:ヒーローの現場で学んだアクション、殺陣はとても活かせたと思っています。もちろん、シンケンジャーは時代劇ではなかったので、大分違います。それでも刀を持って戦う点についてはかなり取り組みやすかったです。

相馬:今回の役は、侍に憧れる百姓、シンケンジャーで演じたのは侍に憧れる寿司屋。そういう所での共通点はありましたが、正直に言いますとそこまで意識はしませんでした。ただ、吾作は至極真っ直ぐな男で、その辺りのリンクはしやすかったです。

――勇ましい戦のシーンが圧巻でした。苦労された点、力を入れた点などを教えてください。

鈴木:やっぱりわらじで、足場の悪い中で、というのは大変でした。でも元々こういった殺陣やアクションが大好きなので、全く苦ではなかったです。今までも殺陣やアクションはやらせて頂いていますが、人の手を引きながらというのは初めて。劇中であさみの手を引いて、あさみたちを守りながら戦うシーンは苦労しました。同時に観てほしいシーンでもあります。

相馬:長槍での殺陣は初めての経験でした。意識したのは、ダイナミックさ。大きく降って、大きく廻す。思い切り良くやれば、私の拙い殺陣も見栄えが良くなるのでは、と考えていました。そして、やはり最も意識したのは『必死さ』。生への執着は現代人とは比にならないはずなので、とにかくがむしゃらに動きました。

――二人の再共演も見どころの一つだと思いますが、互いにライバル心などはあったのでしょうか?

鈴木:もちろんいい意味でそれはあります。お互いにあったんじゃないかな。一年ぶりに共演できると聞いた時、すごく嬉しかったのを覚えています。シンケンジャーで共演していたメンバーは仲間ですからね。一年間お互いに違う現場で培ってきたものをいい意味でぶつけ合うというか。でもお芝居そのものはそれぞれの舞台などを観劇して、成長はお互いに知っていましたからね。今回はどんな風にするのかな?っていう楽しみの方が上回っていましたね。

相馬:やはり1年間同じ釜の飯を食べた仲間なので、共演できたことは素直に嬉しかったです。その反面、成長した姿を見せたい、という気概で作品に臨みました。

――利吉と吾作が生きた戦国時代に生まれていたら…。どんな人生で、どんな最期を迎えていたか。想像してみてください。

鈴木:幸せな結婚生活(笑)。あと単純に今でも興味があることですが、刀が強い人になりたいですね。戦国時代は剣術の流派というのが確立されてない時代だと聞いたので、決まったものはないのかもしれませんが、やっぱり強さには憧れます。

相馬:本当に想像すらつかないのですが、理想としては、その時代に生まれたからには立身出世を目指したいです。武士として生き、武士として死ねたら本望だ、という生き方をしてみたいです。

――では、現代と戦国時代。どちらの時代が「いい時代」 だと思いますか?

鈴木:俺は現代に生まれて良かったです(笑)。でも、それはたまたま今に生まれて、今を生きているからそう思うのかもしれません。違う時代に生まれたらそこが1番だと思うし。住めば都じゃないですけど、自分の場所でベストを尽くして生きます。

相馬:一概にどちらとは言い難いですが、現代に生きるものとしては、今がいい時代だと思いたいです。私のような軟弱者が戦国時代を生き抜けるとは思えませんし、安穏として生きていける現代に慣れきってしまっているので。

――どの時代でも男たるもの「戦い」は付き物だと思いますが、今何かと「戦って」いますか? そして何かを「守って」いますか?

鈴木:常に自分との戦いです。理想の自分、現実の自分。弱い自分、強い自分。何だかんだ言って自分が1番自分自身の事を分かっている。自分には嘘つけないですから。守っているものは…無いのかな、分からないなぁ。やっぱり両親、家族の事はしっかりしたいです。長男なので(笑)。

相馬:戦っているものは『体調管理』。守っているものは『節酒』!

――最後に読者のみなさんに向けて作品、自身のPRをお願いします。

鈴木:現代と、戦国の若者達の人間としての成長。その過程をキャスト・スタッフさんと共にとても真っ直ぐなメッセージで届けることができたと思っています。アクションやファンタジーな部分もあって観やすいと思いますので、ぜひ劇場で観ていただけたら嬉しいです。

相馬:ストレートに心に沁み入るメッセージを持った作品です。観終わっての後味がとても爽やかで気持ちがいいものになっています。心の根底にある『大事なもの』がハッキリ思い出せる作品になっていると思います。

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