フラメンゴにおけるFWロナウジーニョのシーズンは終わりを迎えつつあるようだ。同選手はギリシャのパナシナイコスへ移籍するかもしれない。

8月末、ブラジル代表のマノ・メネゼス監督に復帰への扉を開けるよう納得させるパフォーマンスを見せていたロナウジーニョだが、今では鳴りを潜めている。フィゲイレンセとの引き分けた試合後、同選手には再びブーイングが浴びせられるようになり、本人も「ブーイングは特に僕に対するものだった。僕のプレーは良くなかったよ。何も機能しなかった」と話した。

9月初旬まで、ロナウジーニョはフラメンゴのビッグスターだった.12ゴールを決め、多くのアシストを記録し、チームはブラジルでのリーダーシップを背負うところに近づいていた。だが、その後の衰退でフラメンゴは5位に転落。ブラジルのメディアは、ロナウジーニョのパフォーマンス低下の原因が、バルセロナ時代やミラン時代のそれと変わらないと報じた。つまり、パーティーや夜遊びだ。

ロナウジーニョはリオ・デ・ジャネイロにある豪華な家で、頻繁にパーティーを開いているという。写真がメディアに漏れることを避けるために、警備員に招待客からカメラや携帯電話を取り上げさせているそうだ。『SporTV』によれば、ロナウジーニョはポルトアレグレで家の前にあるクラブを買い取ったという。さらにはパパラッツィを恐れることなくクラブへ行くために、家からクラブまでのトンネルを掘る許可まで自治体に申請したそうだ。だが、これは認められなかったという。

フラメンゴのパトリシア・アモリム会長も、ロナウジーニョのパフォーマンス低下の主な原因が夜遊びにあると見て、うんざりしているそうだ。また、同選手のユニフォームのスポンサー契約に関する食い違いから、スポーツマーケティング会社『トラフィック』による肖像権収入の支払いが3カ月遅れていることも、ロナウジーニョのプレーが良くない原因の一つと言われている。

理由が何であるにせよ、ロナウジーニョとフラメンゴは危機にある。それに合わせたかのようなニュースが、サウジアラビアの王室がパナシナイコスを買収し、ロナウジーニョ獲得を望むというものだ。オリンピアコスの広報も、ブラジル『グローボエスポルチ』に対し、交渉のために近いうちにブラジルへ行くことを望んでいると認めた。

ロナウジーニョに対する年俸700万ドル(約5億4000万円)を含め、3000万ユーロ(約31億2000万円)がベースの資金となるそうだ。「ロナウジーニョはパナシナイコスとサインするために、12月17日にアテネに来る」ともコメントしている。一方、同選手の兄でもある代理人のロベルト・アシス氏は、「私は知らなかった。今はそういう話をするときではない。我々はブラジルリーグに集中している」と、交渉を認めていない。