2NE1のミュージックビデオが反日的? 日本での騒ぎに韓国人監督が激怒「独島はわが領土」

写真拡大

日韓で人気を集めるアイドルグループ「2NE1」のミュージックビデオが反日的だとして日本で批判を浴びていることについて、ミュージックビデオを制作したキム・クァンウン監督が、自身のSNSサイトを通じ、「言葉も出ない」と不快感を露にした。

問題となっているのは、2NE1が最近発表したシングル『Hate you』のミュージックビデオ。メンバー4人のキャラクターが、“悪党”と戦うという設定のアニメなのだが、原発を爆破させるシーンやモンスターに赤い印があることから、日本のネットユーザーらは「赤い印は日の丸だ」「日本への侮辱メッセージが含まれている」などと批判している。

この騒ぎについて、ミュージックビデオを制作したキム監督は29日、ミュージックビデオを制作した意図について説明し、日本ネットユーザーが指摘する「反日メッセージ」は存在しないと反論した。

「福島原発事故を見て、直接的には助けられないけれど応援できないかと思って企画した。ミュージックビデオのあらすじは、主人公が逆境を乗り越え、事件を起こした悪党を退治するというものだ。人びとの痛みを主人公が代わりに解決してくれる内容だといえる。しかし、(日本で)現在指摘されている問題は、全体的な構造を見ずに『嫌韓』に無理矢理合わせようとしているように感じる。すべての日本人が『嫌韓』な訳ではないし、作品の評価も見る観点によっていくらでも変わるが、彼らの痛みを共感し応援していた自分としては、(反日という批判は)とても呆れてしまう。最近はキム・テヒさんのドラマ出演をめぐり、独島運動をしたという理由だけで反対デモまで行われたとニュースで見た。(独島はわが領土! キム・テヒファイト!)。コンテンツや文化の交流が開放的になったグローバルな時代に、偏見を持ち感情的で無分別的にけなす奴らは、はっきり言ってhate you!」


また、監督は、モンスターの額にある赤い印が日章旗を象徴しているという指摘についても、「想像もしていなかった部分」と驚きを表している。「反日すぎる」という日本側の批判とは裏腹に、監督は日本を応援しようとしてこのミュージックビデオを制作したようだ。



参照:2NE1、キム・クァンウンミュージックビデオ監督、日本にHate you!!直撃弾 - http://nanumnews
参照:2NE1ミュージック監督、日本に激怒「無分別なディスに言葉も出ないHate You!」 - Newsen

(文:林由美)

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。
韓国中心の出来事をいち早くお届けできるように頑張っていきます。