FWサミュエル・エトーが再びインテルのユニフォームを着ることはあり得るのだろうか? 現時点では、まだ仮説でしかないが…。今年の夏にインテルからアンジ・マハチカラへ移籍したエトーだが、ロシアリーグは11月6日で閉幕する。

この数日、代表ウィークによるリーグ中断を生かし、エトーはミラノを訪れている。同選手はミラノの街を非常に気に入っているのだ。ロシアリーグが閉幕してから、来年3月3日の新シーズン開幕まで、数カ月のレンタル移籍という形でインテルへ復帰する。そんな考えを思いついたのは、エトーの方だったようだ。イタリアのマーケットは1月2日に再開し、以降はエトーを登録することができる。

話が具体化するかどうか、それはまだ遠い先の話だが、技術的には可能だ。インテルはEU圏外枠が一つ余っており、夏に約2500万ユーロ(約26億7000万円)で放出したエトーを“獲得”することができる。

もちろん、アンジの了解が必要となるが、インテルのマッシモ・モラッティ会長は状況を注視しているようだ。さらに、エトーが今季、アフリカネーションズカップに出場しないことも大きい。カメルーンは出場権を獲得していない。

エトーの期間限定移籍は、かつてロサンゼルス・ギャラクシーMFデイビッド・ベッカムが、2シーズン連続で、MLSのシーズンオフにミランへレンタル移籍したのと似ているだろう。あくまで理論上の話ではあるが、エトーがもしも1月から2月の全試合に出場できるとなれば、クラウディオ・ラニエリ監督にとっては大きな助けとなるはずだ。

年明けのインテルのスケジュールは、1月8日にサン・シーロにパルマを迎えてから、ミランとのダービーを経て、ラツィオ、レッチェ、パレルモ、ローマ、ノヴァーラ、ボローニャと対戦。そして2月26日、ナポリと敵地サン・パオロで対戦する。