本日も札幌ドームの観客動員数は42063人と超満員。
先発は注目の斎藤佑。

結果としては5回無失点(被安打4 与四死球3)と粘り強く好投
鶴岡もよくリードしましたね!

もちろん、もっと長い回を投げてくれれば助かるのだが、
大事に行き過ぎて投球数が増えてしまった部分もあり、
この交代はしょうがないですね。
どうしても負けられないため、継投策を選択するのもやむを得ないでしょう。

本日の投球を振り返ってみたいと思います。

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<7月17日 斎藤佑 全球種内訳>

この日は投球は、公言通り直球系が主体の投球
直球は走っていましたね。
対右打者には外角低めの直球
対左打者には外角低めのツーシーム

対右打者の内角に狙ったツーシームに関しては、
もうボール1個分内側に入れたかったな・・・と感じました。
ここは次回以降の課題ですね。


グラフ

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<各球種の詳細>

【7月17日 直球】


この日の最速は145km。
外角一杯に決まる球もあり、なかなか走っていました
対右・対左ともに、もっと内角を使っても良いのでは・・・とも思いましたが。

【7月17日 ツーシーム】


直球が走っていた分、ツーシームも有効に活用できました。
ただし、右打者の内角に狙ったツーシームは投げきれていなかった印象
もっと右打者の内角にツーシームを投げ抜くことができれば、
投球の幅は広がりそうです。

ちなみにケッペルはツーシームを内角へ臆さず投げて
よく死球を与えてますね(苦笑)
※ケッペルの与死球数11はパリーグトップ
ただし、投手である以上このぐらい気持ちは必要だと思います
ボール1個分内に入れることができるかどうかで、
投手としての生死が分かれるといっても過言ではありません。

【7月17日 スライダー】


ここで言うスライダーは縦のスライダーですね。

被打率も0.138(29打数4安打)と非常に優秀で、
斎藤佑の持ち球の中でも1番武器になると思われます。
これがいつでも「対右打者の外角低め」に決めることができる精度が身につけば、
かなり勝てる投手に成長するのではないでしょうか?
「投げた瞬間ボール」とわかる球も多かったので、課題となります。
【7月17日 カットボール】


この日、地味に光ったのが対左打者へ投じたカットボール
※横のスライダーと言うかもしれませんが、ここではカットとします
前回KOされた時も少し書いたのですが、
前回登板あたりから対左打者の内角低めに決まりだしました。
キレもあり、
この球は対左打者に対してポイントとなってくるのではないでしょうか

【7月17日 フォーク】


この日のフォークは今ひとつ。
完全なワンバウンドになってしまう球も多かったですね。
2011年斎藤佑のフォーク被打率は0.208(24打数5安打)と優秀なので、
この球の精度も向上すると楽になると思います。

もちろん、このフォークを生かすには直球が走ってくることが重要ですが・・・
ここ2試合はフォークがイマイチなんですよね。
ハッキリとボールと分かる球が多いと感じます。

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<平行カウントからの勝負に課題>

B1-S1というカウントは1つの勝負どころだと思っています。
投手にしても打者にしても、
ここで「B1-S2」となるのか「B2-S1」となってしまうのかでは、
雲泥の差でしょう。

斎藤佑はここの勝負どころでの制球が「もうひとつ」でした
際どい所でストライクを取りたい意識は伝わってくるのですが、
「ボール」となってしまい、やや苦しい展開になることが多かったですね。

ここを確実に「外角低めの直球」「外角低めのスライダー」などで、
ストライクやファウルを取れるようになれば、
もっと楽に投球を進められると思います。
投球数を減らすのも、ここがポイントになると思います。
四球も減るので安定した投球が期待できるようになりますね。
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【参考データ:日ハム投手陣のB1-S1からのボール率】

7月17日の斎藤佑→63.64%(11機会中7球がボール)

ダルビッシュ→35.18%
武田勝   →21.68%
ケッペル  →52.83%
ウルフ   →24.18%
榊原    →33.33%
増井    →37.14%
宮西    →28.26%
谷元    →26.19%
武田久   →32.43%
石井    →41.67%

このカウントでの武田勝のボール率は圧巻。
逆にケッペルは不安な数値。
見てて怖く感じるわけですね・・・(苦笑)

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<まとめ>

今日はとにかく5回無失点という結果がでて良かったと思います。
良い部分もあり、当然課題もあり・・・
大卒1年目なので当たり前だと思います。
勝てる投手になるためには何が足りないのか・・・
というのを常に考え、実力をつけていってほしいですね。

ちなみに安打を打たれたのも全て2ストライクから。
※その内2つはB3-S2と投げる球が無くなって直球を投じたところで打たれてます
総じて「勝負どころでの制球」が「もうひとつ」ということでしょう。
逆に言えば、ここが伸びしろだと思います。
引き続き頑張って欲しいですね。