ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が冗談半分に言っていた“ミスターX”は、いまや“ミスターY”に変わった。そして、チームのサイドを変えることになるかもしれない。ダニーロ・ルイス・ダ・シウバは、両足を使うことができる右サイドの選手だ。ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、同選手に魅了されているという。

サントスに所属するダニーロは、コパ・リベルタドーレス決勝でゴールを決めた。チームの優勝に大きく貢献した彼だが、ミランはそれだけで興味を持ったわけではない。大会中の活躍がミランを釘付けにしたようだ。

しかし、サントスは19歳の彼を失いたくないだろう。ガンソ、ジョナタン、ネイマールといった選手たちを失うことが予想されているからだ。しかし、ダニーロが残留するかどうかは、誰にも分からない。

ガッリアーニ代表取締役は、「ダニーロは素晴らしい。しかし、交渉はしていないし、これからもない」と語っていた。すでにヨーロッパのメディアが注目しているブラジルのクラブに対して、これ以上の刺激を加えたくないのだろう。

ミランはインサイドハーフの補強を狙っている。ダニーロはそれと異なることになる。ガッリアーニ代表取締役は、「(監督のマッシミリアーノ・)アッレグリが必要としているものを知っている。我々は完全に一致しているからね」とコメント。これで補強の可能性がゼロだと決めることはできないだろう。

ダニーロには、ベンフィカも興味を示している上、サントスも残留を諦めていない。48年ぶりのコパ・リベルタドーレスを決めた後、サントスのディレクター陣はダニーロの放出はないと断言した。

彼の移籍金は、それほど高額ではないだろう。少なくとも、よく伝えられているようなアタッカー陣に比べれば安価である。ダニーロは8月1日に開幕するU-20ワールドカップに出場予定。この大会で選手の価値が上昇する可能性も十分にあるため、早めに動いた方が良いと判断することも考えられる。