2010年のベストセラー「もしドラ」がアニメ化され、今年も「もしドラ」旋風が巻き起こりそうな気配だ。
本来3月に放送予定だった「アニメもしドラ」。東日本大震災の影響で延期になっていたが、4月25日から全10話一挙放送という形でスタートした(4月25〜29日と5月2日〜6日/NHK総合テレビ)。

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念のため触れておくと、「もしドラ」とは、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海著/ダイヤモンド社)の略称。経営学の父ピーター・ドラッカーの教えを取り入れたストーリーで、大ヒットしたビジネス小説(?)。

良書として上司や親から薦められたり、ブームなのでという理由から“いつかは読まねばプレッシャー”に包まれていた人も多いようだが、そんな人たちにとって今回のアニメ化は、
・読むのは面倒だったからアニメはうれしいです♪
・本は大変だけど、これならって感じで見てます
・私にはアニメでちょうど良いかも・・・。確かに勉強になります
と、大歓迎モード。読書嫌いな人や、ドラッカー食わず嫌いな人など、アニメの入り口から「もしドラ」の世界に惹き込まれた人も少なくなさそう。
一方、書籍の入り口から「もしドラ」の世界に入っていたブロガーからは、
・楽しみにしてたんじゃけど ちょびっと初心者向け?
・私には、小説で読んだ方が入りやすい印象がありました
・予想以上にアニメ化され過ぎて、見る気をなくしました
など、少々の物足りなさを訴える声も。

それから、アニメ作品の評価としては、
・本の表紙はかわいかったけど、アニメになった途端に劣化したなぁ
・アニメとしてのクオリティにかなりの疑問符があるんですが
・期待は高かったが、作画は経費節減してるなあ
など、アニメのクオリティが向上している昨今、特にアニメに詳しい人たちからは手厳しいコメントもちらほら。ただ、
・最初からマネジメントのアニメと割り切れば、そこそこ楽しめる作品です(笑)
・アニメというよりは学校や教習所で見せられる教則ビデオと思えばよい
という見方もあるわけで。

見所をどこに置いて楽しむかは視聴者次第だけど、中にはこんなトコロに注目しているブロガーも。
・この作品で一番のポイントはナレーションが三宅民夫アナウンサーと言う点ではないか
・日野市内の描写は正確です(笑)これはホントに
・OPとEDが最高ですね♪
特に、14歳の「momo」が歌うED(エンディング曲)「大好きだよ」へのコメントが目立つ。

アニメ版は5月6日まで。あるいは、レギュラー放送として4月28日〜毎週木曜深夜にも見られるので、気になる人はチェックを!
また、アニメ化に続き、6月には前田敦子主演の映画が公開予定。公式サイトによれば、書籍の発行部数も電子版と合わせて累計で258万部を突破したそう。

書籍×アニメ×映画の相乗効果が気になる「もしドラ」の勢いは、もう少し続きそう。

(高宮真琴)

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