韓国で「真央がヨナの振り付けをマネている!」と話題に

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韓国のインターネット上で「キム・ヨナが踊るフリープログラムの一部を、浅田真央がマネているようだ」という主張が飛び出し、波紋が広がっている。

このとんでもない主張を伝えているのは、韓国メディア「マネートゥデイ」。記事によると、インターネットのあるコミュニティーサイトでは、「浅田真央が2月に修正した振り付けが、最近公開されたキム・ヨナのプログラムと類似している。マネたのではないか」という指摘が相次いでいるのだという。

キム・ヨナは今回の試合で、韓国民謡の「アリラン」をベースにした新しいフリープログラム「オマージュ・トゥ・コリア」を披露する。演技の中には韓国民族舞踊から取り入れた動きがいくつも登場し、中でも「両手を前後に大きく振り、片足を前に投げ出す」という動作は、その代表的な動きだとされる。

同記事は、浅田真央の振り付けの中に「韓国民族舞踊の動き」が登場していると指摘する。「浅田は2010年10月ごろに初公開したプログラムを、今年2月の四大陸選手権(台北)から大きく修正した。だが、最近公開されたキム・ヨナのプログラムと似せて変えていた」と、ネットユーザーたちの発言を引用しながら伝える。

だが、この主張は矛盾していないだろうか? キム・ヨナは今回初めて「オマージュ・トゥ・コリア」を披露するのであって、浅田がキム・ヨナの演技を真似ることは不可能なはずだ。

記事によると、韓国のネットユーザーたちは日本テレビが昨年末にキム・ヨナの練習風景を無許可で撮影した出来事とを関連付け指摘している。「あの時、日テレによって流出した振り付けを浅田真央が見て振り付けを似せた」と…。何とも呆れてしまう話だ。

このネットユーザーたちの主張は、「キム・ヨナを真似る浅田真央」「浅田真央のオマージュ・トゥ・キムヨナ」としてツイッターやブログ、コミュニティーサイトなどで急速に広がり、同記事のように一部のメディアも報じている。

また、同記事は最後に、「一方、浅田真央はキム・ヨナの伝記が米国で執筆されることが分かると、日本で出版することを決め『キム・ヨナをマネた』と評された」と記している。だが、これはとっくに誤報であることが分かっている。韓国の女子フィギュアに関する記事は、ことさら悪意に満ちているものが多い。


参照:浅田真央、キム・ヨナの振りつけマネる? - マネートゥデイ
参照:キム・ヨナ―浅田真央、今度は出版戦争? 真央も伝記出版 - アジア経済

(文:林由美)

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