1986年にミランのオーナーに就任したシルヴィオ・ベルルスコーニ氏。13日、同氏の就任25周年を祝うイベントがミランのマンゾーニ劇場で行われ、約700名が招待された。ファン・バステン、サビチェビッチ、カフー、ジーダ、ボバン、バレージ、マルディーニ、タッソッティといったかつての選手たちや、アンチェロッティ監督やサッキ監督といった指揮官たちが出席している。

ベルルスコーニ氏は「これからの25年間もこれまでと同じにならなければいけない」とコメント。「とても長い歴史におけるたくさんの素晴らしい思い出が頭に詰まっている。どれか一つが特別ということはない」と続けた。

だが今週は、ミランにとって喜びよりも痛みの方が多い1週間だった。チャンピオンズリーグ(CL)から敗退し、13日のバーリ戦では引き分け、2位インテルとの勝ち点差を広げるチャンスを逃したからだ。ベルルスコーニ氏は「(バーリ戦の)後半を見た。我々はとてもアンラッキーだったね。いくつか判定に関して不満もあったかもしれないが、サッカーはだからこそ素晴らしいんだ」と話している。

だが、ベルルスコーニ氏はマッシミリアーノ・アッレグリ監督のチームに疑問は抱いていないようだ。

「ほかのミランのチームたちと同じレベルにあると思う。融合し、お互いを理解するのに時間が必要だが、我々は首位にいるんだ。ヨーロッパの舞台では一つの試合で間違えてしまったが、素晴らしい成功と目標を達成し続ける可能性はある」

「(アッレグリ監督は)うまくミランのスタイルに馴染んだ。彼は選手たちと素晴らしいスポーツ的関係を築いており、メディアとの関係においてもミランをうまく代表している。彼のここでの未来がたくさんの成功で彩られると考えられると思うね」

CLトッテナム戦とバーリ戦でパフォーマンスが優れず、批判されているFWズラタン・イブラヒモビッチについて、ベルルスコーニ氏は「どのリーグであるかは関係なく、彼は偉大な選手だ。常に勝つことはできないし、常にベストでいることはできない。審判や相手選手たちもいるんだからね。イブラヒモビッチは名手であることを何度も証明してきたし、そうじゃないと疑うことは誰にもできない」と擁護している。

イブラヒモビッチに対する評価を口にしたベルルスコーニ氏は、1月にチームを去った選手についても言及。FWロナウジーニョについて、「彼がいなくなったことにまだ痛みを感じている。本当に残念なことだった」と述べ、一方でレアル・マドリーMFカカーについては、「可能性があるのであれば、我々は両手を広げて彼を歓迎する。人間としても彼は素晴らしいんだ」と復帰の可能性を排除していない。