インテルのレオナルド監督がイングランド代表のファビオ・カペッロ監督を上回ることはできるだろうか? 実は今季のリーグ戦でそれは可能なのだ。確かに、タイトルに関して言えば、レオナルド監督はカペッロ監督に遠く及ばない。だが、インテルが次節ジェノアを下せば、レオナルド監督は勝利が勝ち点3ポイントになってから、就任後13試合での勝ち点でカペッロ監督を上回るのである。

レオナルド監督はこれまでの12試合で10勝2敗と、勝ち点30を記録。これは、1997-98シーズンのジジ・シモーニ監督(インテル)と同じ数字で、94-95シーズンのマルチェッロ・リッピ監督(ユヴェントス)を1ポイント上回っている。ただし、2004-05シーズンのカペッロ監督には1ポイント及ばない。

その次の試合では、リッピ監督が引き分け、シモーニ監督は敗北。カペッロ監督もドローで勝ち点は32にとどまった。つまり、レオナルド監督は勝てば勝ち点33となり、カペッロ監督を上回るのだ。もちろん、試合はまだこれから行われるのだが、ミラン追撃を目指す上で、さらなるモチベーションとなるデータだろう。

なお、この就任後の12試合で、レオナルド監督は1試合平均2.5ポイントを挙げており、これはジョゼ・モウリーニョ前監督の数字も上回っている。(モウリーニョ監督の記録は08-09シーズンが1試合平均2.21ポイント、09-10シーズンが平均2.15ポイント)。

また、レオナルド監督はミランを率いていた昨シーズンから引き分け知らずだ。昨季のラスト5試合も勝利か敗北のみ。つまり、このまま続けば、レオナルド監督は一度も引き分けずに昨年4月18日からの1年間を過ごすこととなる。