ミランは29日のセリエA第22節で、カターニアに2−0と勝利を収めた。FWズラタン・イブラヒモビッチは試合後、「アグレッシブなチームを相手にした難しい試合だった。オレは、一人少ない状況の方が簡単だったと思う。より前線のスペースがあったからね」とコメント。次のように続けている。

「カターニアの選手たちはこの退場を狙っていたと思う。そしてそのとおりになった。でも、オレたちは気迫をもって勝ったんだ。リーグ戦に向けて良い兆しだよ。勝つために全力を出しているということだからね」

「オレたちが補強したのは、インテルを恐れているからと(インテルDFマルコ・)マテラッツィが言っている? オレは違うと思うね。スクデットはオレたちが逃すかどうかだけのことだ。オレたちが間違わなければ、優勝するよ。得点王? オレはトロフィーを獲得したい」

マッシミリアーノ・アッレグリ監督も勝利に満足しているが、一方で信じられない数の負傷についても考えを向けているようだ。

「その点に関しては、今はツイていない時期だ。インザーギ、フラミニ、ザンブロッタ、ボアテング、そしてアンブロジーニとケガをしてしまった。アンブロジーニは(前節)チェゼーナ戦で負った筋肉の痛みから、2日間練習せずに試合に出たんだよ」

「いずれにしても、選手たちはうまくやってくれた。彼らはうまく試合をこなしてくれたよ。アグレッシブなチームを相手に、とても秩序だっていた。先制してから追加点のチャンスもあったし、数的不利なのにカターニアに何も許さなかったんだ。前半は動きが少なく、少しスピードがなかったけど、後半は気に入ったよ。先制してから秩序だった守りをして、大きなピンチもなかったからね」

FWアントニオ・カッサーノのパフォーマンスが冴えなかったことについて、アッレグリ監督は「万全のコンディションではないのは分かっていた。彼は練習し、試合に出なければいけないんだ。今日は(アレシャンドレ・)パトをベンチに置いた。水曜の試合(コッパ・イタリア)で足がつっていたからだ。後半に出すつもりだったけど、ベンチに残しておいて良かったよ。そうじゃないと、9人で試合を終えていたかもしれないからね」とコメントしている。

また、DFアレッサンドロ・ネスタの代役をうまくこなしたDFマリオ・ジェペスに対しては、「重要な選手だ。出場機会が少なかったが、彼は素晴らしいプロフェッショナルで、呼ばれたときにはそれを示してきた。とても満足しているよ」と賛辞を送った。

一方、MFマルク・ファン・ボメルが2度の警告で退場となったことについて、アッレグリ監督は判定について騒動を起こすことなく、むしろ審判団を称賛している。

「彼らは目で見たことについて笛を吹く。主審はよくやったよ。ファン・ボメルはもう少しずる賢くなければいけなかったね。ただ、セリエAで初めての試合だったんだ。たぶん、ドイツではこういうファウルにイエローカードが出されないのだろう。だが、ファウルをする必要もなかった。おそらくは、10人になってから、我々のプレーはより良くなったけどね。そういうことにしておこう」

最後に、アッレグリ監督はイブラヒモビッチに対し、「キャリア最高のシーズンを過ごしている。アシストにゴール、プレーの激しさからもね。熱意と意欲がすごいし、自分がチームリーダーの一人と感じているんだ。守備にも手を貸している。これが重要なんだ。大きな目標を達成するには、全員が犠牲を払わなければいけないからね」と賛辞を送った。