フィオレンティーナFWアドリアン・ムトゥは7日、チームの練習に姿を見せた。しかし、クラブとの関係は良化していない。5日の調整に参加せず、6日のボローニャ戦で招集リストを外れた同選手は、フィオレンティーナとの関係が崩壊しつつある。フィオレンティーナは7日、クラブの公式HPを通じて、法的手段を講じる準備が整っていると明かした。

これについて、ムトゥは『アンテナ1』の中で、「フィオレンティーナから自分に対して厳しい言葉が出て、残念に思っている。ここ数年、オレがピッチでやってきたことに感謝の気持ちがあると期待していた」と述べた。ボローニャ戦の前の練習欠席については、「(監督のシニシャ・)ミハイロビッチは、オレを招集したと言っていた。その後、(代理人の)ベカリからそうじゃないと聞いたんだ。だから、家に帰ったよ」と説明している。

フィオレンティーナは、ムトゥの練習欠席に正当な理由はないと考えている。しかしベカリ代理人は、チェゼーナ移籍を望むムトゥに対するフィオレンティーナの態度に問題があると主張した。

ベカリ氏は、「クラブから連絡があり、すぐに彼を売却できるクラブを探すように言われた。細かい条件は言われていない。イタリア国内か国外かということも伝えられていない。だから私は、チェゼーナを見つけた。彼らは3年半の契約にオプションも付けるオファーを出している。彼らにとってのデイヴィッド・ベッカムが欲しかったのだろう」と述べ、クラブの要求に応じたとアピール。

しかし、「フィオレンティーナが反対した。残留を争うことになる可能性があるクラブに、アドリアンを出したくなかったからだ。その上、会議の場ではディレクターが選手に対してひどいことを言っている。アドリアンに伝えたら、怒っていた。そして家に帰ったんだ」と移籍交渉の中で問題があったと説明している。

ムトゥの将来について同代理人は、「チェゼーナのことしか考えていない。まだ合意に達することができると信じている」と語り、今後も交渉を続けていくつもりだと明かした。