イタリアサッカー選手協会(AIC)とセリエA(リーグ)は30日、イタリアサッカー連盟(FIGC)のオフィスで契約規約に関する交渉を行ったが、合意に至ることはできなかった。これを受け、AICは12月11日と12日のセリエAでストライキを行うことを宣言した。

AICのグロッソ副会長は「12月11日と12日にストライキを行う。我々は本当に残念に思っているよ。(ストを回避する)用意はあったからだ。我々は合意に至るために働いてきたが、それは実現しなかった」とコメント。「残念だ。我々は6つの項目について話し合う姿勢があることを強調してきた。だが、リーグは『チーム外し』についても話し合いを続けることを求めた。我々にとっては、この件は終わっているんだ」と続けている。

一方、リーグのマウリツィオ・ベレッタ会長は、「我々は危険な賭けに直面している。ストの決定は無責任で理由のないものだ。AICの決定と、彼らがアベーテ(FIGC)会長の用意した案を聞くこともせずにテーブルを立ったことには驚いたよ。過去に例のないことだ」と、ストライキを宣言したAICを批判した。

また、イタリアオリンピック委員会(CONI)のジョヴァンニ・ペトルッチ委員長も、「AICのスト宣言は脅迫的で横暴で傲慢だ」とAICを批判。一方、FIGCのジャンカルロ・アベーテ会長はコメントを残していない。FIGCとリーグ、AICは12月1日、CONIの高等裁判に臨むことになる。