インテルとユヴェントスの間で騒動が続いている。ユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長は先日、カルチョーポリ(カルチョ・スキャンダル)ではく奪されたタイトルの返還を求める意向だと明らかにしたが、これに対してインテルのマッシモ・モラッティ会長は28日、「ユヴェントスにはユヴェントスの方針がある。我々が彼らの考え方に沿って考えるなら、我々だって過去に欠けていた2つのスクデット(の授与)を求めるだろう」と語った。同会長が指しているのは、1998年と02年のスクデットのことだ。

一方で、モラッティ会長はMFヴェスレイ・スナイデルとの契約を延長したと発表した。同選手は15年まで2年間、契約を延長しており、モラッティ会長はスナイデルがバロンドールを受賞出来るように願っていると語った。「誰が受賞すべきかというのは、誰でも自由に言うことができる。だが私は、彼が受賞すべきなのはとても明らかなことだと思うんだ。昨年のインテルを引っ張り、ワールドカップのファイナルにもたどり着いたんだからね」。

ユヴェントスといえば、MFミロシュ・クラシッチがシミュレーションで2試合の出場停止となったことが騒がれているが、ラファエル・ベニテス監督は28日の記者会見で、「私は彼の監督ではないし、自分がどうしていたかを言うことはできない。ただ、状況が明確なのは否定できないね。イタリアでのこういう状況での振る舞いは普通だと思う。イングランドではもうちょっと、メディアが騒いでいただろう」と語った。

30日にはミラン対ユヴェントスのビッグマッチが行われるが、ベニテス監督は「ほかのチームのチェックはできない。私はインテルのことだけを考えている。そして以前も言ったように、現時点での順位表もあまり気にしていないよ」とつけ加えている。