マンチェスター・ユナイテッドからの移籍希望を明らかにしたFWウェイン・ルーニー。コリーン夫人が国内以外の移籍を認めないと言われていることから、移籍先として最も有力と言われているのが、資金面での問題がないマンチェスター・シティだ。

だが、マンCのロベルト・マンチーニ監督はルーニーが偉大な選手だとしながらも、同選手がマンUに残るだろうとコメント。「交渉はまったくしていない。我々は自分たちのシーズンに集中している。彼は偉大な選手だけど、私の問題ではないよ。私は明日の試合(ヨーロッパリーグ・グループリーグ第3節のレフ・ポズナニ戦)のことを考えているんだ。ルーニーにもアレックス・ファーガソン監督にも、マンUにも敬意を払っている。私は自分の選手たちのことだけを話したい」と、獲得交渉の存在を否定している。

一方で、ファーガソン監督はすでにルーニー残留を諦め、代役探しに動いているのかもしれない。英紙『インディペンデント』によると、ターゲットになっているのはリヴァプールFWフェルナンド・トーレスだ。この報道によると、リヴァプールの新オーナーであるジョン・ヘンリー氏とトム・ワーナー氏は、リヴァプールの選手たちに超高額サラリーを支払うつもりがなく、適切なオファーであれば検討する用意があるとのことだ。

なお、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は「新聞で読むのは楽しいが、私は身を引かせてもらう。アーセナルにはルーニーを獲得するつもりはまったくない」とコメント。「我々には多くのストライカーがおり、ほかの選手を獲得することは考えていないんだ。完成されているからね」と、ルーニー争奪戦に加わらないことを明らかにしている。

逆に、チェルシーは1月のルーニー獲得に向け、2000万ポンド(約26億円)を準備しているそうだ。マンCのオファー額とされる3500万ポンド(約45億円)よりも少ないが、『デイリー・テレグラフ』はチェルシーにも有利な点があると伝えている。それは、ファーガソン監督にライバルであるマンCと交渉するつもりはまったくないということだ。