イタリアは失格。トリデンテ(3トップ)は流動性がなく、マリオ・バロテッリはロビーニョと同じように怠惰。これが、10日に行われた国際親善試合で、コートジボワールに0−1と敗れたイタリア代表に対するイギリスのメディアの評価だ。英紙『ガーディアン』は、「イタリアの新しい夜明けは、コートジボワール戦の平凡な敗戦からは見られなかった」と評している。

イギリスのメディアがイタリア代表で最も注目していたのは、インテルからマンチェスター・シティへの移籍が目前に迫っているバロテッリだった。だが、彼のA代表デビュー戦は、イギリスのメディアを納得させられなかったようだ。『デイリー・メール』は、最近マンCで失敗に終わったロビーニョと比較して次のように伝えている。

「マンCは新たなロビーニョの獲得に近づいているのか? バロテッリの試合を見るに、おそらくはそうなのだろう。彼は試合に入ったり、試合から出たりしていた。パワフルなシュートは放ったが、エリア内でのゴール感覚もない」

『デイリー・テレグラフ』もバロテッリの代表デビュー戦について、マンCのトゥーレ兄弟によって影が薄くなったとしている。今後マンCのチームメートになる可能性のあるトゥーレ兄弟について、『テレグラフ』は「ヤヤはコートジボワールの中盤を支配し、コロは決勝点を決めた」と報じた。

ただし、『テレグラフ』の批判はバロテッリだけでなく、チェーザレ・プランデッリ監督にも向けられており、「ワールドカップでの失敗後、2006年大会の王者は、まだハイレベルなところから遠い位置にいるようだ。同国人の(ファビオ・)カペッロ監督とどれだけ連帯しなければいけないのだろうか」