3日に行われる南アフリカ・ワールドカップ準々決勝を前に、ドイツとアルゼンチンの緊張関係が増している。2006年大会の準々決勝では、PK戦の末にドイツが勝利したが、その後に両チームが衝突。ドイツMFトルステン・フリンクスが出場停止となり、続くイタリアとの準決勝に出場できなくなった。

ドイツMFバスティアン・シュヴァインシュタイガーは、次のように明確にアルゼンチンについて話している。

「彼らの挑発や身ぶり手ぶり、審判に影響を与えようとすることには耐えられない。敬意を欠いていると思う。スタジアムでもアルゼンチンのサポーターは好きなところに座り、与えられた場所を守らない。これが彼らのメンタリティーなんだ。主審には気をつけてもらいたいね。彼らを恐れることないように」

これに対し、アルゼンチンのディエゴ・マラドーナ監督は『フォックス・スポーツ』のインタビューで、「どうしたシュヴァインシュタイガー? ナーバスになっているのか?」と返答。「我々には彼のことを考えている時間はない。彼が何を言おうが興味ないよ。ウチの選手たちは、06年の敗戦へのリベンジを考えているだけだ。我々は攻めるし、彼らの陣内でプレーする。だからこそ、ドイツはナーバスになっているのさ。ボールを持てば、我々により可能性があるからな。私はこの試合に関して心配はしていない」と“反論”している。

さらに、バイエルン・ミュンヘンでシュヴァインシュタイガーとチームメートであるアルゼンチンDFマルティン・デミチェリスは、このようにコメントしている。

「彼が言ったことはあまり重要ではない。ピッチでどうなるかを見てみよう。それこそが大切なことだ。僕らは3月の親善試合で彼らを倒した。そのときのドイツの11人のうち8人は、イングランドを4−1で倒したメンバーだ。だから、彼らはもっと敬意を払うべきだよ。シュヴァインシュタイガーの批判はナーバスになって出たものだ。でも、試合が終われば僕らはまた友達さ」