現在、低迷を続けるプロレス界にも、かつては黄金時代があった。

その黄金時代を作ったともいえるのが、当時「週刊プロレス」を公称50万部といわれるまでの怪物雑誌に作り上げた「週プロ」元編集長・山本隆司氏だ。

だが、その山本氏は、新刊「金権編集長 ザンゲ録」(宝島社)において、衝撃的な告白をした。1990年、ジャイアント馬場率いる全日本プロレスは、エースの天龍源一郎をメガネスーパーが作った新団体SWSに引抜かれ、ジリ貧状態であった。

そこで山本氏が、週プロ紙面で、天龍&SWSを金権プロレスと大バッシングを展開することでジャイアント馬場を援護。週プロの大プッシュもあり、全日本プロレスは人気を取り戻し、その一方でネガティブキャンペーンを延々と続けられたSWSは2年ほどで崩壊してしまった。

しかし、当時のSWSを金権プロレスとバッシングをしていた山本氏は、自分自身がジャイアント馬場から裏金をもらっていた事を明かし、また、全日本プロレスのアングル(ストーリー)作りにも深く関わってた。

それだけではない。週プロの表紙にすることで、大仁田厚からも30万円の裏金をもらっていたと告白する同氏。現在のプロレス界からは考えられないほど、バブリーな接待を受けていたようだが、これらの行為は決して許されることではない。