バイエルン・ミュンヘンが16日、2011年までとなっていたFWルカ・トーニとの契約を解消した。クラブの公式サイトで発表している。これにより、トーニは自由に他クラブと契約を結ぶことが可能となった。

33歳の同選手は、07年にバイエルンへ移籍。クラブのカール=ハインツ・ルンメニゲ会長は、トーニの今後にエールを送っている。トーニは加入1年目にブンデスリーガとドイツカップを獲得、24ゴールを挙げて得点王に輝いた。だが、2年目はひざの問題がパフォーマンスに影響し、ルイス・ファン・ハール監督が就任してから同監督と衝突。今年1月にはローマへレンタル移籍していた。

トーニを以前から追っているのはジェノアだ。エンリコ・プレツィオージ会長とトーニは、それぞれ移籍に向けて前向きなコメントを残しており、ジェノアがバイエルンに移籍金を支払う必要がなくなったことから、今後交渉が始まると見られる。

トーニは16日、「プレツィオージ会長や幹部は、僕の獲得を強く望んでいることを示してくれた。ジェノヴァはとても魅力的なところだし、あとはちょっとしたディテールが残っているだけというところかな。とても近づいているし、大半は決まったと思う。すべてが片づくと思っているよ」と語った。

一方で、トーニはローマについて、「落胆はしていない。ただ、ローマでも自分はうまくやったと思っている。彼らはアドリアーノという、僕と違うタイプのストライカーを選んだ。おそらく、(フランチェスコ・)トッティと一緒にプレーするのに、より適した選手なのだろう」と話している。

また、トーニは「(チェーザレ・)プランデッリ監督がイタリア代表の指揮官になるのはうれしいね。僕のことをよく知っているのは確かだ。一緒に仕事したのは何年も前だけどね。できるだけ早く代表へ戻るために、全力を尽くしたい」とつけ加えた。