2002年までサッカー日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエ氏は25日、ロイター通信とのインタビューで、国際親善試合で韓国戦に敗れた日本代表についてコメントした。複数の韓国のメディアがこの話題を報じている。

 韓国のメディアは、「ばかげた精神状態に陥った日本と、トルシエ氏が酷評」と題し、24日に行われたワールドカップ出征式を兼ねた日韓戦では、無気力に敗れ去った日本代表チームに対して、トルシエ氏が厳しい忠告を与えたと、このインタビューを紹介している。   トルシエ氏は、「今の日本代表チームの状況は1998年に岡田武史監督が指揮をとったフランスワールドカップの時の状態と正確に一致する。日本はその時と同じようにばかげた精神状態に陥っている」と指摘。  また「韓国との親善試合は本戦の舞台を控え、新しい顔と新しい戦略を試すことができる重要な舞台であった。しかし日本は序盤に決められた先制ゴールに慌て、選手たちは何をすべきか分からない状態になった」と酷評した。

 「パク・チソンが前半6分に先制ゴールで得点に成功した後、日本は残り80分の間、何も見せることができなかった。岡田監督はブラジルやスペインのようにプレーしたいと考えてはいるが、司令塔が哲学を変更する場合は、慎重さが必要」と、トルシエ氏は不信感をあらわにしたと伝えている。

 また、ほかの韓国メディアも「トルシエ氏が日本に痛烈な一刺しを加えた」と題して報じ、永遠のライバルと称されてきた日本代表の現在の状態を懸念する見方を示している。

 日本が誇るミッドフィールダー陣も、今回のワールドカップでは大きく期待する部分がない。本田圭佑(CSKAモスクワ)は、名声と期待ほど威力的ではないという評価が続いている。日韓戦で見せた姿は、見掛け倒しに近かったとしている。   また中村俊輔(横浜M)は足首を負傷しており、田中マルクス闘莉王(名古屋)もベストコンディションではなく、日本代表の戦力不足を惜しんでいる。

 岡田監督は、選手の掌握に失敗し、自信が欠けた姿も日本代表チームに否定的な影響を与えていると伝えている。(編集担当:李信恵・山口幸治)



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