日本からの韓国サッカー賞賛コメント、韓国ネチズン勝利に酔いしれる?

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24日行われた日韓の親善試合の翌日、日本のウェブ上には「岡田ジャパン」への痛烈な批判であふれた。ふがいない試合への失望感、そして監督の不用意な発言への怒り。W杯の開幕を控え、不安ばかりを残す試合となってしまった。

日本代表に良いところがなかったせいだろうか?日本のネット上には、日本代表への怒りと共に、前半で先制点を決めた朴智星(パク・チソン)をはじめ、韓国のプレーを賞賛するコメントも相次いだ。日本のマスコミも「アジアの英雄」「史上最強」といった表現で韓国を表し、韓国の強さを認める意見が多く見られた。

そのため、韓国のメディアは、このような日本の様子について盛んに取り上げている。これまで日韓戦は「宿命の対決」であり、歴史的な感情も入り交じって「死んでも負けられない試合」として韓国選手も国民も異常なほど燃え上がった。そんな日本戦での二連続となる完勝で、韓国のサッカーファンらはすっかり有頂天。韓国メディアが伝える「韓国賞賛記事」を見ながら心地のよい勝利の余韻に浸っているようだ。

ネットの掲示板には、「当然の結果。実力の差を認めないと」「フィギュアもサッカーも日本は韓国に泣いた」「韓国が怖くなったか」といったコメントが殺到し、日本を完全に格下扱い。また、日本戦に勝てたという意味は、韓国人にとって大きいようで、喜びのコメントは大量に書き込まれている。

だが、その一方で「W杯前の一勝に浮かれていては危険」だと冷静に指摘する者もいる。また、負けて暗く沈む日本の姿を見兼ねてか、「負けたからといって失望しないでW杯に向け準備をするべきだ」「ゴール前の技術と集中力が落ちている」「トルシエをもう一度入れてみては。そうしたら遥かに良くなる」「日本代表は自ら反省し、徹底的に弱点を分析するべき」「これは親善試合。W杯本戦で最善を尽くせばいい」とむしろ日本を気遣い、「相手の秀でるものを認めて学ぼうとする日本の姿勢を韓国も見習うべき」とするコメントまである。

完全にモチベーションが下がっている日本代表だが、韓国ネットユーザーが言うように肝心なのは6月のW杯での試合。こんなところで投げ出さず、負けた悔しさをバネにW杯に向かって羽ばたいてもらいたい。そして、「宿命のライバル」としてのプライドを取り戻さなくてはならない。


参照:日本ネットユーザー「パク・チソン、日本代表の監督になって〜」 - マイデイリー
参照:日本メディア「アジアの英雄パク・チソンはとても大きかった」 - マイデイリー
参照:日本メディア「韓国代表、日本と力の差歴然」 - 毎日経済


(文:林由美)

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