2006年に発覚した不正スキャンダル、“カルチョーポリ”に関する刑事裁判で、元ユヴェントスGM(ゼネラル・マネージャー)のルチアーノ・モッジ氏の弁護団は13日、新たに浮上した盗聴捜査記録を証拠物件として採用するように要求した。

新たに提出された74の盗聴記録のうち、モッジ氏の弁護団が「すべての盗聴記録の源」と述べ、最も重要だと主張しているのが、インテルの故ジャチント・ファケッティ前会長と、当時の審判選定責任者だったパオロ・ベルガモ氏との会話だ。

この盗聴記録の中で、ファケッティ前会長はインテル対ユヴェントス戦の審判選定抽選に向け、当時ナンバーワンの審判だったピエルルイジ・コッリーナ氏を入れるように話したとされている。しかし、ファケッティ前会長の息子はこれに反論している。記録ではコッリーナ氏の名前の部分で両者の声が重なっており、ファケッティ氏の息子は、コッリーナ氏の名前を口にしているのはベルガモ氏だと主張した。

ファケッティ一家はコッリーナ氏の名前を持ち出したかどうかの点について、「事実とまったく異なる解釈」をされたとし、今回の裁判において、「深刻かつ恥ずべき、受け入れられない事実のわい曲が行なわれた」と非難。故ファケッティ会長の記憶を傷つけるものだと糾弾している。