この春、ゆとり教育を受けた多くの若者が新社会人となった。ゆとり教育とは、自主的な学習意欲の発揮や考える力の向上を求めて、90年代後半から2000年代前半に実施された教育システム。

しかし、学習内容と授業時間を大きく削減したことが基礎学力の低下に繋がり、2007年には見直されることとなった。

「図表入りの記事はこちら」そんな、ゆとり教育を受けた通称“ゆとり世代”の社会での行動が、ブログ上で多数アップされている。その内容を覗いてみると……

ゆとり世代は残業を平気で断るんだな。みんな我慢してんだよ。
・先輩がみんなにお茶をついで回っているのに手伝わない。そこ気付けよな。
・新入社員が2週間で8人辞めた。ゆとり世代だなと。
・コミュニケーションが希薄でなんか連帯感が生まれない〜。
・会社の謝罪文に顔文字を使うとか……信じられない。

といった否定的なものがかなり多い。どうやら全体的に【常識知らず&クール】といった印象を持たれているようだ。また、上司や先輩として“ゆとり世代”の若者との接し方が分からず、困惑している現状もうかがえる。
しかしそういった否定的な意見に対して、

・新人が何も分からないのは当たり前。ちょっと不器用なだけじゃあ?
・彼らだって10年後には「今の若者は……」とか言うようになるんだから。
ゆとり世代でも頑張っている奴はいっぱいいる。教育のせいではないのかも。

など温かなコメントもかなりの数がアップされており、身近にいる“ゆとり世代”の言動によって、イメージにかなりの差があることも分かった。

では、当の本人たちは現状をどのように感じているのか。コメントを探してみると……

・いろいろ言われるのも分かるけど、まあ我慢してくださいな。“ゆとり世代”ですから。
・僕ら“ゆとり世代”には、長時間の労働は無理! 当てにしないで〜。
・教育だったんだから仕方がない。誰のせい? 俺のせい?

といった諦め派もちらほら。

・一括りにすんなよ! 俺はやってるっちゅうの
・最初からマイナスイメージを持たれているのはやりにくい。毎日の働きをみてほしい。
・失敗したらゆとり世代とか言われる。だからサボりたくもなるんじゃん?

などの怒りのコメントもかなり見かけたので、ほとんどの“ゆとり世代”が【クール&常識知らず】ではないはずだけど……ちらほらとはいえ諦め派がいる時点でちょっと不利か?

(山葉のぶゆき/effect)

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