ハスキーボイスと、独特のメークで異彩を放つ女芸人「椿鬼奴」。30歳を過ぎた辺りから、頭頂部の髪の毛が薄くなり始めたのが悩みの種だった。そんな彼女は手作りの「育毛剤」で、薄毛の手入れを試みる。それが悲劇の始まりだった。

ある番組で自家製「育毛剤」の作り方を紹介していた。それを見た椿鬼奴は、市販の「育毛剤」は高価なモノが多く、購入するのに悩んでいたが手作りの材料は安かったので、とりあえず試してみることに。数日後、効果が現れたような感じだったので、しばらくの間続けることにした。

そんなある日、自宅の近所にある神社へ日課の参拝に訪れた時のことだ。

ふと見ると、2羽のカラスが賽銭箱にとまっていた。「カアァ〜」イヤな予感がして、カラスと目を合わさぬように静かに背を向け、歩き出したその時だった。後から彼女の頭頂部を、カラスが襲ったのだ。驚いた彼女は、ほうほうの体で逃げ込んだパチンコ屋のトイレで、恐る恐る頭頂部を鏡で見た。

驚きで声が出なかった。やっと生え始めた髪の毛が、根こそぎカラスに持って行かれたのである。椿鬼奴によると、カラスは柑橘類が好きなこと(材料にミカンが使われていた。)、事件のあった頃は繁殖期だったことから巣作りの材料に狙われたのではないかと話していた。

これは日本テレビ「アンラッキー研究所」という、芸能人の笑える不幸話を紹介する番組で明かされたものである。カラスは頭が良く、人間の顔を覚え同じ人を攻撃するという。椿鬼奴はその後、近所の神社に通っているのだろうか?
(TechinsightJapan編集部 みやび)

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