TBSでスタートした新スポーツ番組「S1」。3日に行われた初回放送では、まだ馴染めないのか、控え目な印象を残したメインキャスター=魔裟斗をよそに、野村克也とラモス瑠偉が一時言い合いとなる場面があった。

それは、ロシアリーグ・CSKAモスクワで活躍する本田圭佑に話題が移った際――、本田のフリーキックを野村が「ナックルだ」と例え、ラモスも「今のボールは蹴りやすいようにできている。だから、キーパーが一番辛い」と解説を加えるなど、コーナーは順調に進行していた。

だが、誰もが本田を絶賛し、コーナーも終わろうとしていた矢先、突然、野村が「その頭、なんとかならんかね」と本田のパネルを指差した。

ここで、ラモスは「ピッチの中でやるべきことをやれば、ある程度、こういうことをやってもいいんじゃないかな」とフォローを入れたが、引きさがらない野村は「サッカー界では、こういうことは平気なの?」と、その範囲を業界全体に広げる。

この質問に、「いやー、残念ながら平気です」と返したラモスに、止まらなくなった野村は「日本で一番欠けているのは“らしさ”なんですよ。政治家らしさ。スポーツマンらしさ。サッカー選手らしさはこれでいいの?」と言い放つ。

なにかとサッカー界全体に言及しようとする野村に、(カメラは本田のパネルを映していたため、表情は分からなかったが)ラモスは一転「いいんじゃないですか」と素っ気ない返答に。野村が「どうして自然体で、こういう・・・」と言いかけると、「ファッション、ファッション」と話を終結しようとするのだった。

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